龍と花 夜道は一人で歩かない方がいい 「やば・・・」 結構土砂降りじゃないですか・・・足とかもうびちゃびちゃ ザァザァと雨の降る音。それと一緒に、前からバシャバシャという音がした ・・・・?なんだろ、明るくないから車じゃないと思うんだけど・・・ しばらくすると、人が走ってくるのが見えた いつもなら普通にす れ違うだけ。でも、今回は違った、走ってくる男が持っていたのは 「ぇ・・・ナイフ?」 ウソだろ?! 何かから逃げているっぽい男に巻き込まれる前に、隠れようと思い方向転換するが、時すでに遅し。ナイフを持った男が、俺に向かって走ってきた 「ぅ・・・わ」 俺は、来た道を逆戻りした 「待て!」 「ヒィッ」 待てと言われて待つバカが、どこにいるんですか!! ナイフもってるし、俺殺されちゃうじゃん! 「はっ、は・・・ぅワッ!?」 路地に逃げ込んだ所で、グッと腕を掴まれる。まさか・・・とは思ったけど、ゆっくりと後ろを振り返ると 「―――――っ」 やはりそこに居たのはさっきの男だった 「なっ!ななななな」 「おい、静かにしろ 」 目の前まで男の顔が迫る、刺されないのだろうか・・・?と思っていると、男がフッと笑った 「お前可愛い顔してるな」 キモイこと言わないで下さい [*過去][未来#] [戻る] |