Destiny〜if〜 3 「ローズちゃん、気になるあの二人?」 ヨウランがニヤリと尋ねる。 「あーぁ。いいなパイロット組はモテて」 羨ましいそうにヴィーノが言う。 「えぇ!?わ、私、そんなつもりは………」 フレイは、心底驚いた声を上げた。そんな風に取られるような視線で『見ていた』んだろうか。 (だって………似てるんだもの) 「ローズちゃん?」 黙り込んだフレイに心配そうにヴィーノが呼び掛けた。 「あっ、ごめんなさい。…ちょっと、あの二人知り合いに似てたから」 「ふーん?」 ヴィーノは取り敢えずうなづいた。 ヨウランは、思い出したように手をポンっと打った。 「確かローズちゃんって、オーブ出身って言ってたよね」 「えぇ……?」 首を傾げるフレイ。ヴィーノは一拍遅れてヨウランの意がわかったらしく 「あっ、シンもオーブ出身なんだよ!もしかしたら、どっかで会ってるのかもよ?」 [前へ][次へ] [戻る] |