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Destiny〜if〜
2
自己紹介がてら、ヨウランとヴィーノとルナマリアと会話に華を咲かせていた時だった。
「へぇ。ローズさんってオーブ出身なんだ」
「う、うん」
あまり突っ込まれてはまずい話題になり困惑していたときだった。彼は唐突に現れた。

「ルナマリア、今から戦闘シュミレーションを行うそうだ」
低いけども少年らしい透明感のある声音。
(…?)
記憶の泉に小石を投げるような声にフレイはそちらに顔を向けた。
ブロンドの長髪にアイスブルーの瞳をした少年と黒髪に紅い瞳の少年が立っていた。二人とも赤服を着ているところを見と先程話題に上がった残りのパイロットらしい
「シュミレーション?なんで?」
キョトンと尋ねるルナマリアに黒髪の少年が憮然と応えた。
「データ収拾のためだって」
「データならシュミレーターに入ってるし、艦僑にいけば詳しいものもいくらだってくれるじゃない。一体誰が?」
問い掛けるルナにムスッとして応えない黒髪の少年。見兼ねたのか金髪の少年が口を開いた。
「ザラ隊長がだ。地上戦のデータはまだ少ないから今のうちに把握しておきたいそうだ」

「隊長?」
ルナの言葉に黒髪の少年が目に見えてイラっとした。
「あの人、あんなんでも俺達の上になるからその方がいいってレイが」
「シン」
咎めるような金髪の少年の声にシンと呼ばれた少年は口を尖らせた。
「そっか、フェイスだもんね。…ごめんそういうわけだから席外すね」
ルナマリアはフレイに手を振って駆け出していく。
それに曖昧な笑みを返しながらフレイは一緒にいたシンとレイに気を取られていた。

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