[携帯モード] [URL送信]

Destiny〜if〜
5
--------------------------------------------------------------------------------
「つかぬことをお聞きしますが、後ろの方は?」
手前の紅い短髪の少女が興味津々に尋ねてきた。
「彼女も、議長の指示でこちらに医療班として配属なった。…あいさつを」
アスランに促されてフレイは前に出る。緊張の為足がかすかに震えた
「医療班の補充員として来ました。ローズ・クレストです」
偽名を使うように指示したのは議長だ。
訝しがる視線に怯えたフレイを庇うようアスランが口を開いた。
「艦長は艦橋ですか?」
「私が、ご案内し…」
「確認してごあんないします」
言い掛けたツインテールの少女をさえぎるように、短髪の少女が言った。
「あぁ、ありがとう。…君、すまないが彼女…ローズを休ませてやってほしい」
「え?あっ、はい!」
先程のツインテールの少女は、頬をばら色に染めてこちらです、と案内してくれた。フレイは案内にしたがって足を進めた。
「ザフトに戻ったんですか!?」
感情的な声が背後で響いた。
「そういうことになるね」
「なんでですか?」
憤りをにじませた声に、アスランは答えなかった。
「ローズさん?」
「あっ。ごめんなさい」
二人の様子に気を取られていたフレイは少女の案内にしたがってまた歩きだした。

[前へ][次へ]

5/13ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!