THANKS
F


あれから…
そう歩かないうちに避難場所を発見する事が出来た。

たどり着いた所は小さな山小屋で…中に入って調べてみたら、電気も水道も通ってて…何より薪で焚くストーブまでが使えると言うオマケ付!

早速火を着け、俺達は向かい合わせに座り冷えた身体を暖めた。

せっかくなんで、朝握って持って来てた拓真のおにぎりを乗せて、焼きおにぎりにしてみんなで食べる。

「腹もちょっとは満たされたし…ホント!ラッキーだったなー。」

向かいに座る依月くんがそう言い茱吏くんの肩を抱いた。

「そうだね。一時はどうなる事かと…。」

そう言う俺の肩に拓真の腕が回り抱き寄せられる。

「…だな。」

こめかみに小さくキスされて、慌てて身体を離した!

「ダッセ!逃げられてやんの!」

「ウルセッ!」

今だにダメなのか、二人はコトある事にそんな感じで…。
俺も茱吏くんも苦笑いするしかなかった。

部屋も暖かくなり、何とかケンカしないで過ごせるようになった頃。

ストーブの影で見えないのをイイ事に…拓真が、俺にちょっかい出し始めた。

太股から内股辺りを撫で回し、股間に触れ…俺の指を口に含んでイヤラシくしゃぶってみせたり…。

…身体が震えて…顔が熱くなってく。

それを楽しむかのようにイヤラシく笑う拓真を睨むけど…身体は、間違いなくソレを望んでる。

「…しよ?」

耳元で小さく囁かれ、俺は唇を噛んだ。

「大丈夫?智ちゃん、顔赤いけど…。」

前に座る依月くんがそう言ってくれる。

でもその時…
俺のアレは、ウェアのポケットに差し込まれた拓真の手の中で…十分に高められてて…。

「あッ!だ…大丈夫!」

声が裏返りそうになり…焦って顔を伏せる。

マジ…出そう。

「んじゃ、今から別行動って事で。」

立ち上がる拓真に腕を引っ張られて立ち上がり…向かい同士にある寝室の左のドアを開けた中に促された。

「…そっちはお前らが使いな。」

ストーブの前の二人にそう言い…拓真が後ろ手にドアを閉めた。



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