THANKS
G
「お待たせ。」
後ろから抱き締められ首筋にキスされる。
「…待ってな…ぃ!」
舌が這わされ俺に絡み付く拓真の指が、ズボンを止める腰のマジックテープを勢い良く剥がした。
ビリッと、特有の音が大きく響いてうろたえる。
「…たく!…聞こえる!」
「ヤツラに聞かせるんだよ。」
抱き締められたままドアの方を向かさせられ…拓真の冷たい手がズボンの中に差し込まれた。
「…ぁッ!」
十分に立ち上がってるアレを直に触られ声が洩れる。
…キュッと唇を噛んだ。
「…もうこんなに濡れてるし…。」
擦り上げ、裏をなぞられて…その度に身体がのけ反る。
「…声出せよ。」
「…ィヤ!」
「依月に聞かしてやれよ。」
なんで…依月くん?
「隣りを使わせてやるのに、イイ刺激だろ?」
ズボンと下着をズリ下ろされ、ドアに手を付いた。
足元にしゃがんだ拓真に…立ったまましゃぶられる。
イヤラシく滑る舌が俺のアレに絡み、拓真の歯先が尖端を噛むと…
「…ぁッ…あ…!」
堪え切れずに声が上がってしまう。
下ろした視線の先には…俺の声に満足気な拓真がいる。
オレをくわえるその唇がヤラシく動き…絡む舌が卑猥な音を立ててッ!
「…た…く!…あぁッ!」
拓真の口の中でイッた。
膝の力が抜け倒れそうになるのを、ドアに付いてる手でかろうじて耐える。
立ち上がった拓真が背後から、残るウェアのマジックテープをビリビリ剥がしファスナーを下ろした。
「…この音…スゲェ興奮する。」
[犯してるみたい。]
舌と共に耳に入れられた言葉は…卑猥だ。
拓真の愛撫が…心なしか乱暴なのは、そのせい?
「…あッ…」
首筋にいつもの儀式が行われ、また新しい痕が付けられる。
イヤだって言うのに…普段から目に付くトコにばかり付ける。
…支配感からか。
…独占欲なのか。
もうとっくに…
俺は拓真のモノなのに。
心も…身体も。
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