EVERY DAY
07
「ギャァァァアッ!!!!」
奇声が聞こえ、雅哉は驚いて目を覚ます。
思わず立ち上がってしまった。
「………………。」
しばらく間があいてから
「…ここ…どこ……」
と、明らかに自分のとは違う部屋を見渡す。
見下ろすとみずほがぽかんとした顔でこちらを見ていた。
「みずほ…」
みずほの手伝いをしていたことをようやく思い出す。
みずほの顔を見て安心したのか、一瞬ほっとした顔になった。
が、
「バイト!!!!」
すっかり忘れていた。
携帯を覗きこむともう7時近かった。
着信13件。
全てバイト先からだった。
ここまで鳴って何故起きれなかったのか…。
脱力したようにその場に座り込んだ。
みずほは雅哉のころころと変わる表情を見ながら
―忙しい人だなぁ―
とのんきに観察していた。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!