拍手log '13 08 tns切原赤也 『体育』 本日、快晴。絶好の体育日和。………のはずが、 「切原!危ねぇぞ!」 ―――――――――――――ドゴッ!! よそ見をしてたおかげで、俺は早々に保健室送りとなった。 「―――――――あー、鼻痛ってぇ…」 『あまり頭動かしちゃだめだよ、鼻血こぼれちゃう。 ………ふふ、思いっきりサッカーボールとちゅーしてたね』 「………うるせーよ」 男子の保健委員が休みだとかで、隣を歩くこいつが付き添いになったけど、素直に喜べない。 だって鼻血をたらして手をひかれてるなんて、カッコ悪すぎだろ。 『でも珍しいね?赤也がゲーム中によそ見なんて。 ゲームと名のつくものの時だけはすごい集中力なのに』 どうしたの?と心配そうに俺を見上げてくるけど、俺はそっぽを向いた。 「…別に。ちょっとぼーっとしてただけだって」 『だからそれが心配なんだってば。どこか具合悪いの?』 世話焼きな性格ゆえにしつこく聞いてくるけど、言えるわけない。 恥ずかしくて言えるわけねーだろ。 「だから何でもねーよ。 …………………この三振王。」 ………ずっと、体育してるお前見てたなんて。 ―――――――――ほんじつ晴天、体育びより也。 end... [次へ#] [戻る] |