超ミニミニ小説 〜一日に一回更新…できたらいいな的な何か〜
一日に一回、日課としてミニミニ小説が書ければなぁ〜という企画部屋です!ジャンルは様々、カプも様々です!
2009-01-05(月)
ありがとう、にありがとう。 (椿さまリク小説)
「ありがとう」
この言葉は、人を喜ばせるものだ。
もし、普段恥ずかしくて言えない
「ありがとう」
を彼女に言ったらどうなるのだろう…?
「ラグナさん…?」
「買b?!ミストさん!!!」
「どうしたんです?ずっと玄関先から声をかけてたんですが…」
「あ、すみません;;ちょっと考え事をしてまして;;;」
身の回りの世話をよく焼いてくれるミストさん。
彼女は…僕にとってとても大切な人だ。
「そうそう!私、家でカブを煮込んでスープを作ってきたんです!もしよかったら食べませんか??」
「え?!本当ですか?!ありがとうございます」
「少し待っててくださいね、今家に取りに行ってきますから♪」
といい、彼女は軽快な足取りで自宅へと戻って行く。
さて…彼女に「ありがとう」と言えるチャンスを掴めたとは言え、
どのタイミングで言ったら良いのだろう…?
う〜ん…;;;
「ラグナさん?」
「狽、わぁ!!??」
いきなりミストさんが耳元で声をかけるものだから、僕は驚いてイスから転げ落ちた…
「はぁはぁ…」
「そっ、そんなにビックリしました?」
「えぇ!!少しは…少しは大きな声で声掛けてくださいよ!」
「え?私、さっきからずっと声掛けてましたけど…」
「…えっ?」
「ふふふ…変なラグナさん♪」
「…;;;」
…いまいちタイミングが掴めない;;;
「ラグナさん」
「はい?」
「いつもいつも…ありがとうございます」
…へっ???
「へ?何で…ですか??急に;;」
「いや…なんか…ラグナさんの顔見てたら急に言いたくなっちゃいました♪」
良い意味でだけど、
この娘…理解不能だなあ;;;
「あ、スープここに置いときますね!冷めないうちにどうぞ!」
と言い残し、また自宅へと戻ってしまった…。
はぁ…「ありがとう」と言うつもりが言われちゃったよ;;
「…ありがとう…か」
それにしても今日は良い天気だな〜。
「ありがとう」と言うのに…最高の天気です。
【おわり】
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