[携帯モード] [URL送信]

 恋歌  

熱愛、片想い、不倫……
愛のカタチはいろいろ。

恋する想いを
五行歌に詠みました。





遠き日々
紫煙燻らす思い草
肌に沁みついた 
別れた男の
煙草の匂い



あなたの声が
聴こえたようで
振り返った
夕暮れの街
聴こえたのは風の音



月に恋して
その掌を伸ばす
艶やかな花弁で
一夜の恋に堕ちる
儚き華 月下美人



あなたの小指と
わたしの小指が
赤い糸で結ばれていたこと
本日、証明します
6月の雨は幸せの雫



あなたが忘れている
思い出を
まだ憶えている
自分が悲しくて
冷たい掌に触れてみる



『 君に会いたい 』
貴方の声が耳に残り
会いたい理由
会えない理由
左の薬指見つめ考えてる



触れ合うだけで
愛を信じられるなら
こんなに何度も
『 愛してる 』と
繰り返したりしない



いま確かなもの
貴方の掌の温もり
キスより確かなもの 
私を抱きしめる
貴方の鼓動



いっぱい恋した
いっぱい失恋もした
だけど成長できない
恋愛には
マニュアルなんてないんだ



いいんです!
一緒に成れなくても
アタシ 貴方の
愛しい女でいたいから
愛人でいいんです



やわ肌に
貴方が付けた
紫の痣
女の喜びは
背徳の緋文字



冷たくなった男
捨てられる前に
捨ててやる
唇噛んで押した
メルアド 『 削除 』



『 嘘つき 』
貴方の小指を噛んだ
ほんとは知ってて
騙された振りしてる
アタシの方がもっと嘘つき



貴方の胸を
終の住家と
決めた夜
触れた肌の
その温かさ



携帯開いて
貴方の番号押して
慌てて消した
今はダメなんだね
耳に残った声を聴いてる



可愛いね
貴方の一言が
私の肌に浸み込んでいく
どんな美容クリームより
その効果 てきめん!



好きだと言って
欲しくて
わざと嫌いと言った
疑い深い女だから
貴方の心を試している



寄り添いて
眠るふたり
肩に掛かる頭(こうべ)は
愛ゆえに
背負う罪の重さ



生まれ変われるなら
鳥がいい?
花がいい?
いいえ、もう一度
女になって貴方の傍に



俺にベタ惚れか
なんて聴く男
自惚れるな!
恋は逃げるよ
甘いね



人肌の
温もり求め 
蜻蛉の
一夜かぎりの 
儚き恋舞い



琵琶湖の畔
浮御堂 
千体阿弥陀さま
手を合わせ願う 
愛しい人の加護



彼岸花
毒があっても美しい
恋は愛することではなく
演じることだと
何故、分からない



この指が
貴方の温もり覚えてる
消せない炎
心に燻って
今日も爪を切る



求めた愛の深さ
重ねた罪の重さ
傍らで眠る人よ
その寝顔に
捨てた良心がある



雨音が
心を掻き毟る
繋がらない
携帯握りしめ
貴方を恨む、夜



金木犀の風
甘き香に心酔い
ふと立ち止まり
懐かしき人を想う
夕暮れの街に佇む



手袋に伝わる
その手の温もり
また逢おう
照れくさそうな
あなたの笑顔



街を彩る
イルミネーション
来年も一緒に
肩寄せあう
恋人たちの聖火



『 恋 』という花の
一番美しい時を
摘み取って
押し花にしたい
永遠に色褪せないように



恋は刹那の煌き
長く咲いていられない
人も心も変っていく
想い出は押し花にして
胸の奥に封じ込めた



忘れた振りで
消せない記憶
寂しいと口にすれば
あなた……
振り返ってくれますか



恋愛の花は
二度香る
開く時の芳しさ
散る時の切なさ
想いを封じ土に還る



君の小さな掌 
ギュッと握ったら
ギュッと握り返す
君の掌が熱く汗ばんで
もみじの恥じらい



愛があるから
浮気も許せる?
そんなわけない
愛も真心も
一度で全て失くす



コスモス
おまえの気まぐれは
秋風のせいなんかじゃない
無邪気さを振り撒いて
ほくそ笑むんだ






第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[管理]

無料HPエムペ!