おかえりなさい、あなたに会えてとても嬉しいわ。一人だと時間の進みすらわからなくなるから……、今日はとても楽しくなりそう。
それで一つ質問があるのだけど、気を悪くしないで聞いてね。 ……あなたが来たのは何回目?んー、というより、今いるのは一回目のあなた?三回目のあなた? あ……ごめんなさい、あなたということは分かるのだけど、その時々で来るあなたが違うから、私には見分けがつかないのよ。 八回目のあなたのあとに、二回目のあなたが来たり、五回目のあとが百回目だったり、私にはどれがどれやら… なんて、あなたには関係ない話よね。 1人でずっと過ごしていると、こんな風に人との会話を忘れてしまうのよ。だって、そんなことくらいしか考えることがないんだもの。 え?くすくす。ありがと、私に慣れてくれたなら、安心して話せるわ。 それでせっかく来てくれたのだし、少しはお持て成ししたいところだけど……いつもの通りここには何もな……え? ああ、これ?…これはカケラ、私が紡いだ偽りのね。 ……そう?それがいいなら、そうしていて、このカケラ以外に何もない空間だけど、せめてあなたの自由に過ごして……、それが私の精一杯のお持て成し、カケラと時間しかないこの場所が、少しでもあなたのお気に召しますように………… あなたは23649人目の訪問者です
当サイトは波更新を売りにしています [グループ][ナビ] [HPリング] |