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第五章

【祭り】

 さて、いよいよ始動した新生ジャムズだったか、予想だにしなかった事態に直面したのでした。
「・・やっ安すぎる!」
ひと月前リサーチした時より、更に近隣の飲み屋の単価が落ちていた!当初期間限定と思われていた向かいの、大手居酒屋チェーンの学生半額サービスは、どうやら無期限延長。更に新規オープンの店は破格の飲み放題セール、追従する既存店も、負けじと値を下げる「え?なんだよ飲み放題1500円て?なぬ?980円?な何飲まされるんだ?」古町では かなりリーズナブルな店だったのに、此処では超高級店になっちまうじゃん!ビビッた、正直ビビッた!「こりゃ価格帯を練り直さねば・・」そんな時、件の王子が言い放った。
「旦那ぁ、何悩んでんだよ俺達の酒はそんな安かねえだろ。」
た、確かに!こいつの作るカクテルはともかく、中身は本物だ!古町では数々の競合店を向こうに廻して酒一本で勝負して来たでは無いか!かくして波乱の船出は始まった。
 蓋を開けてみれば、それが杞憂であった事が判明して来ました。古町常連組に加え遠征組・・見捨てたと思われても仕方ない人達の暖かいご支援は、心の何処かで「都落ち」と感じていた自らを奮い立たせて頂くに充分なものでした。
 何より、この地にも「サムライ」は居た!社会人にも、学生の中にも、本物を求める「サムライ」達が続々と参戦を果たす。
 涙がでる想いでした。この感涙こそがティアドロツプ!
確かな手応えを感じ初めていた毎日でした。まさに毎日が祭りの日々。新たな出会いは出会いを生み、現在のジャムズの原型を形作る事と成りました。この頃既に、今のジャムズを支える、若き日の「あじゅ」の姿が連日目撃されていた。


更なる飛躍を目指しマシンダーツ導入を断行するが・・次回「DEAD OR ALIVE」
第六章




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