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◇モラル・ハラスメント◇
モラハラが起こりやすい状況

●教育・しつけ・指導の名のもとに
親、教師、上司といった立場が上の者から下の者にモラハラが行われる場合、「教育」や「しつけ」「指導」などとは名で行われることがあります。

加害者が親、被害者が子供の場合。
親に子供が、
「××をしろ」
と言われ、それをうまく出来なかったとき、
「お前は本当にバカだ。能無しだ」
「お前なんかゴミ同然だ」

ど罵られます。

このとき、親は子供のためを思い、檄を飛ばしているつもりで、罵っているつもりがないことがあります。

或いは、親は子供に望んでいたとおりに子供がやらなかったことに苛立っており、子供をもっと支配的に、従順に動くように仕向けようという心理が強く働いていたりします。

どちらにしても、子供はこれを聞いて、
「自分はダメな人間だ」
「自分はいない方がいいんだ」

と自分を責めてしまいます。

親に歯向かえるほどのパワーを持った子供であれば、親に「傷ついた」と言うと、親は
「愛してるから言うんだよ」
「お前のためだよ」

と言う事があります。

幼い子供の場合は、理不尽さや何かおかしいと感じながらも、親の「愛情」という言葉を信じようとします。

或いは、更に酷い罵りや嘲りの言葉などの暴言を投げられることもあります。

このような場合、子供は明らかに親の悪意を感じ取りますが、子供は親に愛されなければ生きていけないことを本能的に知っているので、その悪意を愛情だと、無理やり摩り替えて、なるだけ親の意に添うようにと頑張ったりします。

でも、これらは決して「愛情」ある言葉ではありません。
これはれっきとした「虐待」であり、心に対する「言葉の暴力」です。


他にも、教師や上司が、生徒や部下に対し、
「これをコピーしておいてくれ」
と言い、資料を渡します。
場合によっては、何部要るのか尋ねる場合があります。
そんなとき、
「そんなことも判らないのか!」
「お前は本当に使えないな。動物の方がまだマシだ!」

などと言われます。

毎回毎回いろんな場面で、そのように罵りや嘲笑、無視、暴言を吐かれ、そんな教師や上司に対し、顔色を伺いながら、接するようになります。

加害者の多くは相手(被害者)のためと本気で思い込み、無意識のうちにモラハラをしていることも少なくありません。
これは、加害者の心理が関係しているためです。
※加害者の心理は別途記載します。

しかし、その行為が被害者の自尊心や大切にしている価値観などを傷つけ、人格を破壊せんとする精神への攻撃となっているのです。

これらは、「愛情」でも「しつけ」でも「教育」でもありません。
「こころ」に対する暴力です。

3-7.秘密の強要
3-5.被害者を装う加害者

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