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長編
part1.
『・・・・よしっ!休ーーー憩ー!!』
マネ業半分を終え部室の椅子にドサッと座った
私苗字 名前は四天宝寺の
男子テニス部のマネジャーをやっている
今日は土曜日の部活
朝早めに来て部室を掃除してから今までノンストップで作業を続けていた
でも部員のみんなはもっと頑張ってると思うと弱音は吐いてられない

  ガチャ
財「名前さんおります?」
 『財前、どうしたの?』
財「あーー何か草で足切ったみたいなんすわ。
  絆創膏は名前さんが持っとるって聞いたんで
  取りに来たんです」
 『・・・・・財前。嘘はつかない!!』
私は無傷の足を指差した
財「やっぱバレました?」
 『当たり前でしょ!それに隠す気なかったでしょ』
財「まぁそーっすね。今日暑いんでサボりっすわ。」
そう言って財前は私の向かいの椅子に座った
 『確かに今日は暑いけどサボると白石に起こられるよ!
  さぁ練習行っといで!!』
財前を椅子から立たせるのと激励のつもりで
ポンっと肩を叩いた
はずなのに私の手は財前の手とつながっていた
 『・・・財前、何やってんの?
  部活終わったら構ってやるから離して』
財前がまっすぐこっちを見ているのに気づいた
コイツ本当に顔整ってんなぁ
とかついつい思ってしまう

財「名前さん・・・・・」
 『ん?』
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでも無いっすわ」
 『???そう、ならいいんだけど。
  あっ!ほら早く練習!』
私がせかすと財前はちょっと不満そうに返事をして
部室から出て行った
何か言いたいことがあったのかな?
少し疑問をいだきながら私は休憩を終えた


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謙「何やっとんねん財前!!
  お前今名前に告ろうとしてたやろ!!」
財「だから何です?謙也さんには関係ないっすわ。
  しかもあんなに窓から見られてたから言えなかった
  じゃないですか。」
謙「それが狙いやアホ!それに関係なくはないっちゅー話
  や!!お前だけやあらへんで!
  俺かて名前が好きやねん!」
財「薄々気づいてましたからええですけど。
  俺、謙也さんに負けるつもりは無いっすから」
謙「上等や、あとで吠え面かくなや!」
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財前が出て行った後にこんな会話があったなんて
私は知らない


次の作業はコートでドリンク作りとスコア付けなので
コートに移動した
ドリンクはもう作ってあったので後は運ぶだけ
運ぶだけなんだが中身がぎっしりのキーパーを
2つもここ水道からコートまで運ぶのは一苦労だ
 『・・・どーしよ。』
つぶやいてみるがどうにもならないので
とりあえず往復で持っていくことにして
1つめのキーパーに手をかけた
その瞬間横にふと人影ができてその影は
ヒョイっと軽々キーパーを持ち上げた
 『あ・・・白石!』
白「なんや重そうやったからコレ持つで!!」
ニカッていう効果音がピッタリな笑顔で白石は言った
 『ありがと!!ものっそい助かる!』
白「おん、素直にお礼が言えるんはエライで!!」
そう言いながら白石は私の頭をポンポンと撫でた
 『な、何!子供扱いしないでよ!
  てか同い年でしょ///』
白「おお、すまんなぁ。ついw」

ついwじゃねーよ、人の気も知らないで!!
心の中でそうツッコミ私は白石とコートへ向かった

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あきゅろす。
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