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短編
おまじない(赤也)
「せんぱーい名前せんぱーい!!」
音楽聴きながら下校していた私の耳にも届くんだから
そーとー大きな声で呼んだんだろう
何事かと思い校舎の方へ振り返る
ん・・?ベランダから誰かが手を振ってる・・・
手を振ってる学生は
「そこで待っててくださいね!絶対ですよ!」
とだけ言い残しベランダから姿を消した
あそこの教室は確か二年生の・・・・・
学生を待ってる間目が悪くて誰だか特定できなかった私は
あの学生は誰なのかを考えたが答えをだすのに
さして時間などかからなかった

あいつは・・・・切原 赤也





「おまたせです!」
いつの間にか学生いや赤也は私の目の前にいた
『はやっ!!』
「当たり前っすよ!先輩、遅いと先に歩いていっちゃいますも
 ん!!」
『よく分かってるじゃん。』
へへっと得意そうに赤也が笑った
『で、なに?何か私に用事があるから呼び止めたんでしょ??』
「あ!忘れてたっすw」
『忘れるくらいの内容なら帰るけど。』
「あーーちょっと待ってくださいよ先輩!!!」
歩きかけた私を赤也が必死に止める
その焦る顔がかわいくてつい口元が緩んだ
「名前先輩、いつも笑ってた方がいいっすよ!」
『へいへい。無表情で悪かったね。
 で、用件は?』
「えっとですね・・・」
言いかけて口ごもる赤也
『ハキハキと言って。』
「はっはい!
 先輩、あの、、一緒に帰りません?」
『い、いいけど。別に。』
「本当っすか!?よっっしゃ!!!」
赤也がイヌに見えた
もしそうだったら尻尾すごい振ってるんだろうなと考えながら私たちは歩き始めた





そういえば何話せばいいんだろ?
やっぱり年上の私から話題を出したほうがいいのか??
校門を出てから沈黙が続いていた
校門まではありきたりな何が好き?とか話してたけど
ネタが・・・尽きた
正直言うと赤也と喋るときは
いつも私らしくもないというほど緊張してしまう
たぶん好きってやつだ
ふと隣から視線を感じて顔を上げる
「名前先輩、俺と帰るのつまらない、ですか?」
『ごめん、嫌な思いさせて。
 べつにつまらなくなんかないよ。
 ただ考え事してただけ。』
「考え事っすか?」
『うん。ちょっとね』
さすがに赤也のこととは言いづらい
すると赤也がにこやかに言った
「せーんぱい!良いおまじない教えてあげますよ
『おまじない?どんな?』
「それはですね・・・・・

  チュッ

 先輩が俺の事しか考えられなくなるおまじないっす!」
赤也の顔にはほのかな赤色と悪戯な笑みがうかぶ

『っっ??!』
赤也と私の唇が・・・・え?
状況を理解するのに時間を要した、が気づいたときには時すでに遅し
赤也は歩き始めていた

「せんぱーい!置いてきますよー?」
『い、今行く////』

私は赤也を追いかけた



顔が赤いのはきっと夕日のせい?
いや絶対アイツのせいだ





あとがき
赤也等の二年生達には先輩扱いされたい!
三年生達には私の実年齢がどうであれ同級生扱いされたい///
それだけの思いで書いたので文章ぐちゃぐちゃしてます・・・・・


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あきゅろす。
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