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猫vsストーカー(仮)

「ああぁあぁ〜!?僕のカメラ!!」

はっ、ざまあ。


水音に気付き、慌てる変態。
あぁ!!なんて気持ちがいいのかしら!!



「っ!?また君か!!」
「にゃあぁん」
当たり前じゃない。
しゅんぺいを気持ち悪い目で見ないでよね。





そう。
変態の言葉から察してもらったように、あたちと奴の闘いは一度や二度じゃないわ。

奴は2ヶ月くらい前にしゅんぺいの居る所に現れるようになったのよ。もちろん、しゅんぺいは変態のことは知らないわ。だってこいつ、影でこそこそとしゅんぺいの後をつけ回してるだけなのよ。初めて見つけたときもそうだったわ。

あれは、しゅんぺいが高校に入ってすぐぐらいの帰り道…
あの日は猫集会(近所の猫達が集まって情報交換するのよ)帰りで脇道から大きな通りに出て行こうとしたらしゅんぺいが歩いてるのが見えたから一緒に帰ろうと思ったのよ。それで駆けていったら、ハァハァ言いながらカメラ持ってしゅんぺいの後を着いてく、変態がいたのよ。
見てすぐにわかったわ。
こいつは敵だと。
だって気持ち悪いんだもの。


とりあえず、自慢の爪で引っ掻いといたわ。




それから2ヶ月ずっとこんな感じ。
幸いなことにしゅんぺいと変態の通う高校は違うから、変態がつけ回す登下校の間を守ればいいのよ。



「…君はいいじゃないか。」
「に?」
何が?

「俊平君のベッドで一緒に寝て、しかもお風呂まで一緒に入ってるじゃないか!!」

「にゃにゃん♪」
ふふ。羨ましいでしょう!!あたちとしゅんぺいは常に一緒なのよ。

お風呂は嫌いな猫が多いけどあたちは好き。まぁ、耳に水が入らない様にしゅんぺいが洗い終わって湯船に浸かったら扉を開けてくれるから、そしたら入ってしゅんぺいが桶に溜めてくれたお湯に浸かるの。あれ好き。とても気持ちよくて眠くなるのよね。








ってあれ?
なんで知ってるの。








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あきゅろす。
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