罰ゲーム
5
「今度こんなことがあれば先に俺に言え。事後報告すんなよ」
「「「…すんません」」」
総長に怒られたのは初めてで俺とハゲそして心なしかモッヒーもしゅんとしてると総長がはぁ、と溜め息を吐き出し言葉を続けた。
「あのな、怒ってる訳じゃねーんだよ。お前らがあんな処分受けなくてもな俺ん家がさゆり(妹)を守りゃいいんだよ。…まぁそん時はお前らにも協力頼むけどよ…」
「でも、総長家が…その…ゴリ、えっと強くても族に一家で対抗すんのは大変なんじゃ…」
モッヒーごまかせてねーよ。
「ただのゴリラじゃねーぞ。親父はこのチームの初代総長だし、お袋もレディースの頭やってたからな。兄貴は3代目総長だ。」
ほらな。って
「「「え」」」
まさかのサラブレッドだったんすか。
「お前らがそこまでしてくれて嬉しかったよ。ありがとな。でも今度なんかあったら言ってくれ。お前ら只でさえ内申良くねーんだから。」
総長、俺たちのことを思って…!!
「違うんす!!」
「妹さんに手ぇ出そうとしてるのは許せねーっすけど、それだけじゃないんす。」
「いや、そっちに関しては俺は反対したんすけど…」
「あ?どういうことだ。」
ハゲと俺とモッヒーで一度諦めかけた作戦について説明した。
「…馬鹿かお前ら」
全部を聞いた総長の第一声がこれだ。
「?何がっすか。」
「…一応ここは共学だ」
「それがどうしたんすか?」
入学する前から知ってる事を今さら言われても…
「だからな、その相手が男が好きとはわかんねーだろ。」
「「「あ」」」
まじか…
「だから男に意識してもらうんなら告白するしかねーだろ。」
!!!?
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