罰ゲーム
2
「……お前、そいつのこと好きなんじゃねぇの?」
「は?当たり前だろ。じゃなきゃ声、かけようとしねぇよ。」
「いや、そういうのじゃなくて…」
同じチームのモッヒー。チームのオカンと呼ばれるこいつならと思い、相談したが、返ってきた言葉はありきたりなもの。
「…恋だ」
「あ?」
「恋だよ!!えーちゃん、その人に恋してるんだよ!!」
「ハゲ、お前話聞いてたか?俺もそいつも男だ。」
モッヒーの隣で俺の話を聞いてたハゲが熱く語りだした。
「そんな細かいこと、気にすんなよ。恋はさ、落ちるもんなんだよ。えーちゃんはさ、その人に落とされちゃったんだよ!!」
「俺もそうだと思うな。」
「………」
そうなのか?
確かに、ことあるごとにそいつ…一宮のことを目で追ってしまうし、見えないとつい探してしまう。そのくせ、声をかけようとすると声は出ず、あり得ないぐらい心臓が動きだし身体中が熱くなる…。
……あれ?
俺、あいつのことめちゃくちゃ好きなんじゃねぇか。
…う、うおぉおお///
自覚した途端、熱くなった。
そんな俺をモッヒーは呆れつつ、ハゲは目を輝かせながら見ていた。
……ハゲ、お前は恋ばなが好きな女子か!!
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