稲羽市へようこそ! おやすみ、兄様 今日は、何やかんやで叔父さんとの挨拶が済み、何やかんやで菜々子ちゃんと話し、何やかんやで探索終了。 全てが何やかんやで終わり、まぁ新天地に来た身としては、「いい所」の一言に尽きる。 あと、他に特筆することがあるならば、ガソリンスタンドのお兄さんがイケメンだったこと。 引っ越し初日に知り合い、バイトに来ないかと誘ってくれた。 田舎を感じさせないその風貌から、どことなく親近感が持てた。 田舎の唯一の潤い発見伝。 思わずサインと握手を求めちゃいまして。(サインらしきものは飾ってある。総司の部屋に) 「いやぁ…充実した一日でしたな兄上」 「田舎も中々味がありますな妹君」 やっぱり双子だからなのか、コンビネーションは抜群だ。 変態でさえなければいい奴なのになぁ…総司。もとい兄上。 「それはそうと湊」 「ん?なぁに?」 「明日から学校じゃない?つか正確には今日」 「うそっ!もう0時過ぎたの?早く寝なきゃ!朝起きれないんだよなぁ…」 んー、さすが双子。部屋も同じでルームシェア。 なんてことはなく、私は菜々子ちゃんと同じ部屋に振り当てられた。女同士、水入らずの関係を築くべきだからね。 兄がその時に何か喚いていたが、私は知らない。 「じゃ、総司また明日」 一緒にやっていたゲームを片付け、ドタバタと一階に駆け降りる。ご近所さん、ごめんなさい。 「おやすみ」 「うん、総司も早く寝ろよー!」 明日から学校。勉強はあんまり好きではないが、学校は好きだ。 賑やかで、みんな笑顔だから。 「学校楽しみだなー」 ワクワクしながら、菜々子ちゃんに迷惑にならない程度に一人ごちた。 >なぜか総司とプロレスをする夢を見た… 好感度は、言うまでもなく上がらない。 [*前へ] |