「じゃ、じゃあ、その気持ちありがたく…」
「よしよし。それでいい」
クラウドは俺から離れると、俺の肩に手をかけた。そのまま体重を乗せてきて、クラウドは俺の上に乗る形になった。
「クラウド…?」
潤んだ瞳と、半分開かれた口元。そこからこぼれる言葉は俺の名前と、キスをねだる言葉。
クラウドの頬に手を伸ばして、引き寄せる。初めは唇が触れる程度の軽いキス。
「…あ…」
名残惜しそうなクラウドの声に笑みを浮かべる。クラウドがどんな状態でいるのかは、わかっている。
クラウドは俺の唇に指先を当てて、拗ねたような表情を見せている。
「笑ってないで…、ね?」
言葉で返事をせずに、態度で返事をする。
クラウドをさらに引き寄せて、唇を重ねた。クラウドは待っていたように自分から舌を絡めてきた。どれぐらい重ねていたかわからないぐらい長いキス。その後、クラウドはすごく困ったような顔をして俺を見た。
「何だ?」
「…俺、もう……」
クラウドが何を言いたいのかわかった俺は、思わず
噴出しそうになった。キスの間、クラウドは本当に落ち着きがなかったから、真剣にヤバイのだろう。
「わかってる。じらすとおかしくなっちゃうだろ?」
クラウドは頭を大きく縦に振っている。
クラウドの胸の突起に口付けると、それだけでクラウドは大きく身体をくねらせる。
今回は俺自身が楽しむ事は考えずに、クラウドを気持ちよくすることだけ、考えていた。それはクラウドに対する今までの感謝の意味も含まれていた。
次の日もクラウドは俺の髪の毛を楽しそうに洗っていた。
クラウドが飽きるまでは当分洗ってもらうことにしようと思い、まだ、シャンプーハットの発注はしていない。
<終>
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