Black Number
狂った世界。狂った僕等。A
「畜生…炯の野郎、こんだけ待たせて来なかったらそこら辺に吊してサンドバック代わりに殴りまくってやる!」
「それは勘弁願いたいな。陽に殴られたら怪我くらいじゃすまなそうだ。」
一息に言葉を吐き捨てた後、背後から降ってきた聞き慣れた声に陽は勢いよく振り返った。そして色々な恨みを込めて睨み付けてやるのだった。
「遅い、炯!約束の時間とっくに過ぎてんだろう。その遅刻癖いい加減直せよ!俺いつかお前のせいで死ぬぞ」
陽は後半から半泣きになりながら炯に訴えた。