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Novel〜孕〜
無茶苦茶について(拍手その後)☆


(ご注意)
こちらのお話は拍手小話「このあと無茶苦茶セックスした」の後のお話になります。
未読の場合わかりにくいかもしれません。
こちらからどうぞ!(Novel〜他〜過去拍手小話へ飛びます)






「りゅ、竜逞。そっち家じゃないけど…」

山に向かってずんずん歩いていく竜逞に、半ば引き摺られるように歩いていた惣之助は首を傾げた。
迎えにきてくれたのは嬉しいが、何故か竜逞はだんまりで痛いほどに腕を掴んでくる。

「…」

竜逞の考えていることがわからずに、彼の背後で惣之助は少し悲しげな顔をした。
山に少し入ったところで、竜逞は立ち止まり、一度大きく息をつく。まるで自分に落ち着けと言っているようだ。

「村長の家で何をしていたんだ」

「…別に」

色気の出し方について聞いていたとは流石に恥ずかしくて言えず、惣之助はそっぽを向く。
すると竜逞は奥歯をガリっと噛みしめて、向かい合って惣之助の両腕を掴んだ。

「惣之助…!」

剣幕に押され、思わず惣之助の目が潤む。ドキっと怯んだ竜逞に構わず、惣之助は声を抑えてポロポロと泣きだした。

「そ、そんなに、村長がいいかよ…っ」

「え…、惣の」

村長を押し倒していたのは惣之助のはずなのに、彼の口から予想外の言葉が飛び出して、竜逞は先ほど自分が見たものにいやらしい意味がなかったのではとようやく気付いた。そうでないと、惣之助の涙の理由がつかない。
なおも惣之助はしゃくりあげるのが恥ずかしいのか、必死で耐えながら訴える。

「そ、りゃあさ…!村長のほうが頼れるし、俺はまだ子供だから色気も全然だけど」

色気?と竜逞がオロオロするなか、惣之助は自分の腕を掴む竜逞の袖をきゅっと握った。

「でも…、でも俺は!一等じゃなきゃ嫌だ…!竜逞の一等がいいんだ!!っふぇえ…」

とうとう堪え切れなくなった惣之助が声をあげて泣きだす。竜逞はしばらく呆然として、惣之助がどうやら竜英に嫉妬しているらしいと理解した。
同時に、自分も同じ相手に嫉妬していたということも。

「惣之助…」

全部理解すると、全身が燃えるように熱くなり、竜逞は衝動のまま惣之助を引き寄せ、口付けた。惣之助は驚きながらも受け入れる。

竜逞の大きな手が、無遠慮に惣之助の尻を揉みしだき、うっすらと目を開いた惣之助は眼前にある竜逞の目がギラギラと自分を見ていることに言い知れない快感を覚えた。

そうだ。この目が、手が、想いが欲しかったのだ。

「竜逞、りゅ、てい…っ」

ピンと爪先で立ち、頭を引き寄せて竜逞をねだる。
答えるように竜逞は片手で惣之助の腰を抱き、空いている手で自分の帯を解くと、着物を脱いで地面にバサっと落とした。
目を潤ませて見上げてくる惣之助の足を少々乱暴に払って、敷いた自分の着物の上に引き倒す。

「ん、ん…、竜逞っ…ぁうっ」

すぐさま覆いかぶさって唾液で濡らした指をそこに潜りこませた。しかしやはり惣之助が村長に相談したとおり、抱かれ慣れていない体は強く竜逞の指を拒む。

惣之助は「すぐほしい」と訴えたが、竜逞の理性は半端なものではなく、入れたいと言う己の衝動と一緒に退けた。
しかし普段の竜逞より多少切羽詰まっているのは確かで、指で解す間、滑らかな惣之助の股に一物を擦りつける。

「やっぁンッ…それやぁ!…ッりゅうてっ…ひゃん!」

尻の狭間や惣之助のプルプル揺れる物に竜逞の剛直がぐいぐい擦りつけられて、中の指をきゅうきゅう締めながら惣之助は暴れた。
慌てて手を伸ばすと、逆にその手を掴まれ、竜逞と自分の物をいっしょくたに握り込まされる。

「動かないように押さえてくれ」

「そ、んな…っ、あぁあうッ…んー!」

押さえてくれと言いながら、竜逞はぐいと腰を突き出した。敏感な先端に竜逞の固いところが当たって、どう握りこんだところで止まるはずもなく、あっという間に惣之助の手はぐしょぐしょになる。
そうしているうちに惣之助の体もゆっくりとほどけて、準備が整った。

膝を抱えあげて、下に敷いていた竜逞の着物の感触がなくなるほどに腰が浮く。

「惣之助…、俺の一等はお前だ」

「あぁっ竜逞…!
うぅぁアッあっ、あ、やぁー!」

挿入だけで、擦られて限界だった惣之助は達した。カクカクと腰を揺らすので、思わず持っていかれそうになり竜逞も歯を食いしばって耐える。
惣之助の衝撃が過ぎるのをしばらく待って、視点が定まったのを確認してから、竜逞は尋ねた。

「手加減出来ない…。いいか」

まだ呼吸が整わない惣之助だが、うっとりと微笑んで両手を開く。誘われるように抱擁する竜逞のがっしりした肩に顔を埋め耳元で囁いた。

「うん。壊れるくらい、して…」

ぐっと喉奥で呻いて、それからとうとう竜逞はその鋼の様な理性を手放した。上半身は惣之助を掻き抱いて地面に押し付け、腰を激しく動かす。動きについていけず、惣之助の足は竜逞の腰に回していられないほどだった。
内臓が口から飛び出すのでは、というほどに何度も何度も打ち込まれる。

「あっひっ…あぁァッうぁ、!あぅ、あ…ッ」

こんなに激しく求める竜逞は初めてで、彼の身の内にある炎がいかに熱いかを知り、惣之助は堪らなく嬉しかった。

「竜逞、竜逞ッ、ぁあ、好き…!好き!」

傍から見れば暴力にしか見えなさそうな交わりの中、惣之助は振り落とされまいと竜逞の肩に縋る。
竜逞も、激しい突き上げにどうしてもずり上がってしまう惣之助を、体全体で押さえつけた。

「うっ、ぐ…」

「あぁ…っ」

唐突に、中のものがぶくっと膨れ、弾ける。惣之助が顎を上げて必死に息をしているのを、のっそり起き上がった竜逞は見つめた。
見られているとようやく認識した惣之助が、恥ずかしがるように腕で顔を隠すと、その腕を取られ、ぐいと引き起こされる。

「竜、逞…?」

「まだ…大丈夫か?」

舌舐めずりする竜逞に、とろんとした顔を向けて、惣之助はこっくりと頷く。向かい合って座位のまま、抱えられた足が宙に浮いた。


その後、普段なら惣之助の体力を考えて、一回か二回で終わらせる竜逞が、五度目に挑んだところで、とうとう惣之助は意識を手放し…、

翌日、さっぱり動けない上に熱を出した惣之助の傍らで、反省一入の竜逞の姿があった。

「そんな顔するなよ竜逞」

「いや…、すまない。昨日は本当にどうかしていた」

眉を八の字にする大男に苦笑して、熱を持った手を差し出す。おずおずと握り返す竜逞に惣之助は微笑んで「いいよ」と言う。

「たまには、どうかしてる竜逞が見たい。いつも格好いいけど、昨日の竜逞すごく格好良かった」

途端にうっと唸って、竜逞は前屈みになった。潤んだ目で、上気した頬でそんなことを言われたら堪らない。
察したのかクスクス笑う惣之助に、居た堪れなさそうに顔を背ける。

「早く、直せ」

「うん。そうしたら、また襲ってね」

「…たまになら、な…」

惣之助は堪らずに吹き出してコロコロと笑い、竜逞もクスリと笑って、熱い手を握りしめた。



〜おわり〜



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あきゅろす。
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