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Novel〜孕〜
3☆





「んっ…ん、ッ」

びくりと震える肩に、チュヤの背後を陣取ったグルが心配そうな声を上げる。

「痛いか?正直に言ってくれ」

膨らみ始める頃は少し痛みが発生することはグルも知っていたので、横顔を覗きこまれるが、チュヤは首を振った。

「大丈夫です。痛くはありません。…ん、はぁっ」

グルの膝の上に乗せている、小さな尻がまたビクっと跳ねた。
先ほどから、グルはチュヤの胸にそれぞれ大きな手を回して、もみもみと揉んでいる。

その指先が、ちょっとした時に乳首に当たるとぞくぞくとした電流がチュヤの背を流れていくのだ。
しかしグルは、至極真面目にチュヤの豊胸に付き合っているので、特に意図していないところが予測できない快感ももたらす。

「んぅっ、…あ、あなた…ッ」

獣人の子作りは1年と半年かかり、1年は毎日性交を続ける。
二人は先月、その期間を終わっていた。

それ以来、抱きしめあったり、軽いスキンシップはするものの濃厚な雰囲気になる前にお互いがブレーキをかけてしまうようで、それ以上のことはしていない。

まさかチュヤも、こんな風に気分が高まるとは思っておらず、困惑するのと同時に、自分ばかり興奮しているようで少し恥ずかしかった。


しかし体は快感に逆らえず、くにゃと力が抜けて背後のグルに凭れかかる。

「チュヤ…、」

そこでようやく、チュヤの現状に気付いたようだった。

「あっ…ごめ、なさい…」

首まで赤くして恥じらうチュヤの耳元で、グルがこくっと唾を飲む。
そのまま、グルはチュヤを抱えあげるとベッドに仰向けに寝かせ、その上に覆いかぶさった。







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