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Novel〜孕〜
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翌日、クエナの部屋には大量の書物が運び込まれた。
内容は獣人の歴史や地図、家系など様々で、「気になったものでいいから読むように」とガインに言われたクエナは、手を伸ばし興味が湧いたものを優先して読んでいた。

「うぅ、やっぱりまだわかりません…」

横で同じように獣人の生態についての本を読んでいたチュヤが顔を天井に向けてため息をつく。
どうやら彼は、医師としての知識があるせいでなかなか獣人の体のしくみが飲み込めないようすだった。かといってクエナも詳しいわけでもないため、見守ることに徹するしかないが。


体は、これといって変化はなかった。
部屋の中なら歩いてもいいと言われているので、試しにうろうろと部屋を歩き回ってみたが、昨日の名残である鈍い痛み以外は、本当に何もない。宝種が体内にあるという違和感もなかった。

様子を見に来た獣王に尋ねたところ、「無事に隙間に落ち着いた証拠だろう」と言われたので、その様なものなのかとよくわからないままだが、あまり深く考えないようにする。
そして夕飯の後、政務を終えてようやくグルに開放されたガインがクエナの部屋へやってきた。

「どうだ?おもしろい本はあったか?」

クエナは照れながら、今日読んだ本をガインに見せる。

「今日は、ほとんど童話を読んでいました
私が昔読んだものとは、違っていましたので」

クエナが手に取った絵本を、懐かしそうに見て、獣王はそうかと笑った。

「他にも気になるものがあったら言うがいい。探してやろう
さぁ、もう目を休めろ」

初日から飛ばすと続かなくなるぞ、と言い、手を伸ばしてくる。素直にその手に自分の手を置くとふわりと椅子から持ち上げられた。






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あきゅろす。
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