シンフォニア小説
embrace
【ロイゼロ】
あいつは本当の自分を隠している。
いつも笑ってごまかして、自分の内側を見せようとしない。
ここには二人しかいないのに、それでもごまかそうとする。
本当のあいつが見えないんだ。
見えるのは笑顔の仮面だけ。
本当のあいつがいるのを知っているから、よけいに辛いんだ。
でも本当に辛いのはあいつの方だと思う。
いつもなにかに怯えて、何もかもを信じられなくなって、温もりを忘れて。
だから、俺はあいつを助けてやりたい。
あいつが俺を求めているなら、俺はそれに答えてやりたい。
たとえそれが、どんなに険しい道でも。
あいつには、どんな台詞も役に立たないだろうから、無理やりにでも本当のあいつを引きずり出して、優しく抱きしめてやろう。
あいつの抱えた孤独も一緒に抱きしめてやろう。
だから、恐がらないで。
ここには二人しかいないから。
温もりをあげるから。
俺は
お前のためなら、なんだって犠牲にするから―――――
〜あとがき〜
う〜ん・・・そんなにいいできじゃないっす。
これは『太陽』のロイドバージョンみたいなものです。こっちは明るい系でいきたかったのに、なんか最後暗いですね・・・。
ゼロロイはなんか暗くなっちゃうなぁ。あ、これはロイゼロかな?
嘘もキミの一部だったら、どうしようか――――
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