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小説(APH)
開発も程々に 【仏英】




今日、アーサーは、
彼にしては珍しく簡単な白いTシャツに
これまた簡単なジーパンを履くという、いわゆる部屋着のような格好で、朝から街へ行った(朝と言っても、もう10時である)。


フランシスは、別段気にすることもなく彼が出ていくのを見届けた。


本を読みながら、テレビに耳を傾ける。
どうやら天気予報が流れているらしい。
テレビの向こうで、女性アナウンサーが今日は雨だと言っている。



―まぁ、ここはアーサーんちだから普通かな。



フランシスは読みかけの本にしおりを挟むと、座っていたソファーの上に置いた。



「さて、ランチの準備でもしますか。」



フランシスはそういってソファーから立ち上がり、凝り固まった肩を回した。


今日は何を作ろうかなー、さすがに坊ちゃんもランチまでには帰ってくるでしょ。と独り言をいってから、キッチンへ向かった。


・・・どうやら女性アナウンサーの言った通り雨が降り出したようだ。
最初は窓に当たったそれを見てそう思っていたが、
しばらくするとざあざあと激しい雨の音が聞こえてきた。
坊ちゃん大丈夫かな?と考えながら、水を入れた鍋に火をかけた。
たぶん彼はずぶ濡れになって帰ってくるので(なんでも、英国紳士は傘を差さないらしい)、暖かいスープを作ることにした。






――――――――――――
――――――――――
―――――――
―――――








「・・・ただいま。」




それから数十分後、
やはりアーサーはすぶ濡れになって帰ってきた。




「おかえり、アーサー。タオルいる?っていうか風呂いれる?」




「タオル。」



「了解。」




アーサーの答えを聞いたフランシスはタオルを取りに脱衣所へ向かった。
そして、大きめのタオルを一枚と長細いタオルを一枚持ってアーサーの待つリビングへと戻ってきた。




「アーサー、タオル持ってき・・・・・・ちょ、ちょっと!アーサー・・・!」



「なんだよ。」





フランシスは、濡れたままソファーに座るアーサーに驚いたわけでも暇だったから作った簡単なお菓子をさも当たり前の様に食べるアーサーに呆れたわけでもない。



「いや、服!透けてる!」



アーサーは、それがどうしたというように自らのTシャツを見た。


「・・・っ!?」


見た瞬間ギョッとして、次に顔を真っ赤にさせた。
なんだこれ!と叫んだアーサーは、フランシスを睨みつけた。







「・・・・・・フランシス。」



「・・・はい。」


「何か俺に言うことがあるんじゃないか?」






「・・・・・・すみませんでした。」


「無理。殴らせろ。」


「ちょ、ひどい!お兄さんだってわざとじゃないんだから!っていうか、いつもはお固い服装してるじゃないの!なんで今日に限ってそんな服装なのよ!?」


「気分だ!悪いか!つか、近場だったから問題ないと思ったんだよ!」





フランシスとアーサーは、互いにしばらく睨み合った。
先に口を開いたのはアーサーだった。




「・・・っていうか、こんなんになったのはお前のせいだろうが。」


「だってアーサー、そこ弄られるの好きで「うるせぇよ、ばかぁ!」




どうやら、
弄られるのが好きということは否定しないようだ。


ちなみに今の状況を説明すると、
アーサーの着ていた白いTシャツが、雨に濡れたためにその下が透けてしまって、いつも夜に可愛がられている胸の赤い実がくっきりと浮き上がってしまった。
・・・と、いうところだ。

つまり、まぁ、そういうことだ。
もちろん、言葉にしなくてもアーサーが怒った理由は分かるだろう。


今回はさすがにフランシスも悪いと思ったのか、日本から習ったらしい『土下座』というものをして謝ってきた。
アーサーはその『土下座』というものが気に入ったらしく、ハッと吐き捨てるように笑うと「まぁ、今回は許してやるよ!」と言った。




「そんかわり一週間ヤらせねぇ。」


「!?」


「まぁ、でも、俺も鬼じゃねぇからな。自分で抜くのは許してやるよ。」




ニヨニヨしながら悪い顔でそう言い放ったアーサー。



「もちろん他の女や男でヤったら、次はSMプレイでもやってやるからな。焦らしプレイもおまけでつけてやるよ。」


「そんな!!」





酷すぎる!と言おうとしたフランシスに、
できるよな?と天使のようににっこりと笑うアーサー。
フランシスはそんな彼に目眩を覚えた。


(あぁ・・・神様。
こいつは天使の皮を被った悪魔です。
しかも鬼よりたちわるい。)


フランシスは心の中で呟いた。





(・・・けど、そんな坊ちゃんも好きなのよ。)


フランシスは、楽しそうに笑うアーサーを見ながらそう思った。











(小悪魔ってほど可愛い命令じゃないけど、魔王ってほど残忍じゃない。)
(・・・だってそこには愛があるから。)















End














あとがき




少年達の会話聞いてたら
思い付いた産物。
おもいっきりネタですね←
そしてgdgdである。


ちなみに、
彼らのSMは殺し合いみたいになると思う。

エロは書かないのかと
聞かれたら、
・・・また今度と答えます←


エロって書くのに時間かかるんです。
話が長くなる的な意味で←


とりあえず、ここまで読んでくださった皆様!
本当にありがとうございました!!(´∀`*)

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