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小説(岩男)
青い空 【光←速+壊】



それに気付いたのは、毎日かかさずにやっていたランニング時間の時だった














「・・・今日は青い空だ・・・。」







俺がそう呟くと、突然意味のわからない・・・まるで胸が締め付けられるような感情が込み上げてきて焦った。









「・・・なんだ…?この気持ち・・・」








俺は訳が分からなくなり、無我夢中で走った。そこで自分がいつもは全くしない『息切れ』をしていることに気づきイライラした。










「ハァ・・・ハァ・・・どうしたんだよ・・・俺・・・!」





「あ、クイック。どうしたの?」




そう言って近づいてくるのはクラッシュだ。
俺の初めての弟で、見た目は可愛らしいが壊すことが専門なので、暴走すると大変なことになる・・・厄介な弟だ。






そのクラッシュは俺の顔を見て驚いた顔をした。

















「・・・何かあった?」







「・・・・・・え?」





俺はクラッシュの言葉を聞き、つい間抜けな声をあげた。







「なんでそう思うんだ?」






俺がそう問うと、クラッシュは「自分で自覚してなかったんだ?」と言うように(さっきメンテをしたのだろう)自分のピカピカのドリルを俺の顔の前まで持ってきて一言こう言った。
















「悲しそうだよ?」





「・・・!?」











カナシイ・・・?この俺が・・・!?







確かに、ドリルに映る自分の顔は眉をひそめ、今にも目から涙が溢れ出そうになっている・・・まるで人間の『悲しい』という表情だ。






じゃあ・・・さっきの意味の分からない感情は『悲しい』なのか・・・?












「……なんで…俺は…悲しい…?」






「…知らないけど…人間は切ないとき、さみしい時に悲しくなるらしいよ。」






俺が「そんなものない。」と言うとクラッシュは俺から目をそらし、「あのさ…。」と、ドリルを見ながらこう言った。



















「壊される…ってどういう気持ちかな…?」









「…ッ!?」








なんだ…?今…俺のコアが…。
















はねた。












ドクンッと。何か緊張したような、怖いような…何か…。








「そんなの…知るかよ…!俺は壊されない…!」










「そうかもね。…でも





















            フラッシュは?」




















ドクンッ




















まただ…。またコアが…。













「な…に…言ってんだ。あいつが壊されるわけないだろ…。だってあいつは…」








あいつは…













…俺の唯一の弱点だ。












そうだ。弱点だ…この最強の俺の弱点を持ったやつがやられるはずなんてない…!!













そう思う俺の心とは裏腹に、なぜか俺の目からは涙が溢れ出していた。










「あいつが……ロックマンのとこに行ったって壊されるわけ…ない…!!」







そう言いながら俺の目からはとめどなく涙が溢れていた。
そしてここまでの自分の心を振り返ってみて気づいた。



















俺にとって…







あいつは大切な存在だったんだな…。









もうロックマンのところに向かってしまったフラッシュ……。








心配で…心配でたまらなかったんだ…。









でも…止めれなかった。






いや…止めれるはずがなかった。











俺たちはロックマンを倒されるために作られたんだ…それを止める理由なんてない…。







それに……











俺は…








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―――――――




『なんだ、馬鹿。まだなんか言い残したことでもあるのかよ?』






『お前なんかにいう言葉なんてねぇよ!










さっさとロックマンにやられてこい!このハゲ!!!!』






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―――――



過去の言葉がよみがえってくる。






あんなこと言わなければ良かった…!!










俺は過去の自分を責めた。何であんなこと言ったんだろう…なんで素直になれなかったんだろう…。





そう考えていたら涙が止まらなくなった。





クラッシュはそんな俺を見ながら苦笑し、片方のドリルアームを人型のハンドアームに直してから俺の頭をなでてこう言った。











「そうだよ。フラッシュが死ぬわけない。」










だって強いだろ?クラッシュはそういって笑った。







俺は泣きながら、そんなクラッシュの笑顔を見てハッとした。






最初からこいつは俺自身でも分からない俺の深層心理を分かってたのか…?





そこまで考えると自分のフラッシュへの思いがクラッシュにバレバレなのに気づいて恥ずかしさで涙も止まり、俺は真っ赤になってクラッシュの俺を撫でている手をバッと振り払って「弟のくせに俺のことガキ扱いすんな!!」といった。






そして俺は走り去ろうとしたが、少し思いとどまって少し行ったところでクラッシュのほうを振り返り、一言だけ「…ありがとな。」と言って走り去った。








あいつの言葉をきいたら、なんだか青空がすごくきれいに見えてきた。








フラッシュが帰ってきたらどうしようか。






嫌味を言ってやろうか?

馬鹿にしてやろうか?






いや、やっぱり…






謝ろうかな?





そんなことを考えながら走るうれしそうな俺は誰にも見えないくらい誰よりも速く走っていた。








End






あとがき


そういえば、この話にはあとがきがなかったんですね・・・!うっかりしてた・・・。

この話は空があまりにも青くて、その青がなんだかフラッシュを思い出す青で、フラッシュを思い出したら「ああああぁぁ!」みたいな感じの話です。
・・・あちゃー、まとまるどころかよけいに意味が分からなくなっちゃったよ・・・。


まぁ、とにかく自覚してなかったけどクイックはフラッシュにべた惚れだったんだよっていう。まぁ、フラッシュもだと思いますがwww


それでは、長くなってしまいましたがこの辺で。

ここまで読んでくださってありがとうございました!


あとがき




gdgdですみません!!今日の自分が青空をみて切なくなったので思いつきましt((

泣いてるクイックかわいいよハァハァ^p^ハァハァ((変態ですみません

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