小説(岩男)
*優位に立ちたいんだろ?3【光速】
俺は考えた。
こいつが優位に立ちたいならそれを利用しよう・・・と。
ん?なんでクイックが優位に立ちたがっているか分かったかって?
見れば分かるだろ、んなもん。
クイックは突然考え出した俺の顔を不思議そうに見ている。
なんでここまでやっておいて止めるんだ?
って顔でな。
心なしか物足りなさそうな顔してるぜ、オニーサマ?
・・・まったく・・・どうしようもない淫乱だな、オニーサマは。
「おいおい、心配しなくても止めるわけじゃねぇから安心しろよ。」
「・・・!っだ・・・誰がそんな心配するかよ!!」
またまた・・・強がっちゃって・・・。
俺は苦笑しながらクイックを抱き抱え、後ろへ倒れ込んだ。
「・・・!!!??」
クイックは突然抱き抱えられてびっくりしたらしく、目を見開いてフリーズしていたので俺の後ろに倒れ込むのは簡単だった。
「・・・え、フラッ・・・シュ・・・?」
クイックは動揺している。
まあ、そうだよな。
ふつーはクイックの方に倒れ込むよな。
だが俺はクイックを抱えたまま後ろに倒れ込んだ。
・・・まるでクイックが俺を押し倒したかのような体制だな。
アタッチメント使った初めてのプレイがこれってのもどうかと思うが・・・まぁ、いいか。
さて・・・あとはどれだけクイックが挑発に乗りやすいか・・・。
「・・・クイック。」
「な・・・なんだよ!?」
名前を呼んだだけでビクッとするクイック。
慌てすぎだろ。
「優位に立ってみたいんだろ?」
「んな・・・!?なんで・・・」
「分かるさ。・・・どれだけお前を見てきたと思ってるんだ?」
「・・・え、いや・・・そうだな・・・。」
クイックは顔を赤くして目を泳がした。
よし、ここからが本題だ。
「で、俺考えたんだが。」
「?」
「俺の上にお前乗ってみろよ。」
「・・・・・・はぁ!!?」
クイックは俺の言葉を聞いた瞬間青ざめて、逃げようとした。
・・・が、力で俺に勝てるはずもなく、クイックは俺の腕の中でもがいていたが、無理だと分かると大人しくなった。
「な・・・なんで俺がそんなこと・・・!」
「嫌ならやらなくていいんだぜ?(いや、やってほしいんだけどな)
ただ・・・優位に立ちたいんだろ?俺はチャンスを与えただけだ。
・・・それとも、俺を満足させる自信がねェのか?オニーサマ?」
俺が馬鹿にしたような笑みを浮かべながら最後の一言を言うと、クイックは少し顔をしかめてから口元を吊り上げた。
「その言葉・・・後で後悔させやる!!」
クイックはそういうと俺の上に膝立ちをした。
・・・さすが単純。俺の挑発にこうもあっさりとのってくれるとは・・・。
俺は内心呆れながら、とりあえず上半身を起こした。
クイックは膝立ちのまま俺の肩に手を置き、何回か深呼吸をした。
俺はそんなクイックを見て苦笑した。
「・・・無理ならしなくてもいいぞ?」
「無理なんかしてねェよ!ちょっと準備してただけだ!」
「心のか?」
「・・・ッ!うっせェ!入れるぞ・・・!」
クイックはそう言うと、泣きそうな顔をしながらゆっくりと腰を下ろし始めた。
強がりにもほどがあるだろ・・・泣きそうなほど怖いくせによ・・・。
俺はそう思いながらクイックを見守った。
「・・・んっ・・・!」
俺のアタッチメントがクイックの排出口に宛てがわれた。
クイックはまた深呼吸をしてから、大きく息を吸って息を止め、さらに入れようとした。
「・・・っちょ!おま!待て!!」
「・・・っなんだよ、今更怖じけついたのか?」
俺の制止の声に「はんっ!」と鼻で笑いながらクイックはそういった。・・・どこか安堵の色を感じるがな。
「いや・・・そうじゃなくて・・・。お前、慣らさずに入れるつもりか?」
「・・・・・・だめなのか?」
俺の問いにクイックは首を傾げる。
いや・・・だめじゃないんだが・・・。
「痛くないか・・・?つかそれ以前に入るか?」
「はい・・・らない気がしてきた。」
「だよな。」
俺はそのままの体制でクイックを片方の腕で抱き抱え、もう片方の空いた手でクイックの排出口を慣らしていった。
クイックもさすがに抵抗はしなかったが、膝立ちでその行為はかなりつらいらしい。
「・・・っあ!や・・・ぁ、力が・・・あっ、足の力が・・・っ!・・・抜ける・・・」
クイックはそういって俺にしがみついてきた。
騎乗位ってこんな楽しみ方もあったのか・・・!
・・・俺の心の中自重。
指で慣らしている間にクイックのイイ所もちゃんと探っておいた。
抜かりはない。
そんなこんなで準備完了。
「あ…改めて入れるぞ…!」
「…あぁ。」
クイックはまた深呼吸をしてから息を大きく吸い、そのまま吐き出さずに止めたままゆっくりと腰を下ろし始めた。
「んっ!…んぅ……っ」
「…ッ!…狭ッ…!!」
クイックは痛みに顔を歪めながら、ゆっくりと俺のアタッチメントを飲み込んでいく。
俺もクイックに任せてはいるが、中の狭さに顔をしかめた。
「クイック…息を吐きながら腰を下ろせ…!力を抜くんだ…!!」
「む…り…!!そんなこと…した…ら、変な…ッ声出そ…んぁッ…!!」
俺がそう言うと、クイックは少しずつ動きながらつらそうにそう言った。
…可愛すぎるだろこいつ。
でも俺はこいつの声が聞きたい。
堪えてるのもいいけどこいつの声が聞きたい。
「…じゃぁ、無理やり吐かせるまでだな。」
「…へ?」
クイックは痛みと、それ以上に強すぎる快楽に耐えられなくなったようで動きを中断していたようだが、それが幸いしてか俺がキスをするとあっさり舌を入れることができた。
舌でクイックの口を開かせたまま、俺はクイックの腰をつかみゆっくりと下ろした。
「ぁ…っ!?うぁ…ァ!やめ…っあん!」
「ほら、息を吐きながらならできるだろ?」
「…ッ!分かったから!!後は俺が自分でやるッ!!」
クイックは、堪えていた声が俺によって出されてしまったのがよっぽど悔しかったのか、叫ぶようにそう言うと今度は息を吐きながら腰を下ろし始めた。
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