小説(岩男)
【速光の日祝い】落ち着け、いいから落ち着け。【速光速】
ほら・・・違うって・・・。
こいつの目見てみろよ。
だいぶイカレてんぞ?
「フラッシュ〜・・・
俺のものに な れ よ ?」
「だ・・・誰だてめェェェェ!!!?」
うっひっひっひ・・・とかいう不気味すぎる笑いをあげながらそのクイックは近付いてくる。
キモッ
俺は即座にその場から逃げ出そうとドアに向かって走った。
「無ゥ〜駄ァ〜・・・♪」
キモいクイックは逃げようとした俺の前にありえない速さで現れた。
・・・たしかに見た目と速さはクイックなんだが・・・。
「なんで逃げるのさ〜?フラァ〜ッシュ?」
「如何せん、性格と口調がキモい!!」
あ、思ってることがつい口から・・・。
「キモい?イヒヒ・・・最高の褒め言葉だァ・・・☆」
「キモッ!!」
何こいつ、キモい。
超キモい。
なんか変なものでも食ったのか・・・?
「く・・・クイック・・・?」
「んっふふふ・・・なァに?子猫ちゃん?」
「・・・何コレひどい。」
これはクイックじゃない。
うん。クイックじゃない。
見た目とか超イケメンでかわいいクイックだけど、あんなキモい言葉でキモい口調のやつがクイックのはずがない。
むしろ止めてくれ。
俺のクイックを壊さないでくれ。
「お前・・・誰だよ?」
「俺は俺。クイックマンだ。
・・・っあひ ひひひっ!似合わねェ〜!あひゃひゃひゃ!!」
「・・・・・・。」
泣きたい。
あのイケメンでプライドが高くてかわいくて、でもかっこよくて・・・。
そのクイックが・・・
「っひゃひゃひゃ!
・・・なんだァ〜?泣きそうな顔してさァ〜・・・アッハァ! か わ い い v」
イカレた目で、不細工に笑いやがって・・・。
変な性格だしよ・・・。
俺、こんなクイックいやだ。
「フラッシュ〜、これ脱がしちゃってもい〜い?」
「!!?」
気づくとそいつは俺の真下にいた。
俺の防衛服に手をかけて、上目遣いでそんなことを聞いてきた。
「だめに決まってんだろ!」
「ざぁ〜んねん、遅いよぉ〜♪」
そいつは俺が蹴るタイミングを見計らって、俺の防衛服をバッと下ろした。
「!!!」
俺はバランスを崩して床に倒れた。
キモいクイックはそのすきにと言わんばかりに俺の上に乗っかって俺の防衛服を足から抜き取った。
そしてそれを遠くに投げ捨てると、俺の目の前に顔を接近させた。
「怯えた顔もかァ〜わい〜いv」
「い゛や゛あ゛ぁ゛ァァァァァァ!!!!」
俺はそこでティウンした。
そんな気がした。
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「フラッシュ?」
「え?」
どうやらここはラボらしい。
俺はベットの上で寝ていたのか。
「・・・大丈夫か?相当苦しそうだったぞ?」
そこにいたのはいつものクイック。
「・・・夢・・・?夢オチ・・・?」
「やっぱり何か怖い夢だったのか?大丈夫か?」
クイックは心配そうに俺を見つめてくる。
なんだか不覚にも泣きそうになった。
「・・・・・・クイック」
「ん?どうした?」
「俺は・・・今のお前が一番好きだからな。」
クイックは俺の言葉を聞くと、目を見開いて頬を少し赤く染めた。
そして照れたように笑いながら俺の頭を撫でた。
「・・・なんだよ。そんなに怖い夢だったのか?」
「・・・・・・。」
「俺も、今のお前が一番好きだぜ。」
「・・・!!」
俺はクイックのほうをバッと見た。
だが、違う方向を見ていて表情が見えない。
「クイック、今、何て言ったんだ!?」
「あー、知らん!何も言ってねーよ!!」
「頼む!もう一回!」
俺が懇願すると、クイックは「うう・・・」と唸ってから顔を赤くして、ギリギリ聞こえるくらいの声量でボソッと一言こう言った。
「今のお前が、俺は一番好きだ。」
今が幸せなのは、俺だけじゃないんだな?
クイック?
End
あとがき
謎すぎるwwwwwwwww
でも光が右側もおいしいじゃないかハァハァ←
というよりも書くのが楽しい。光右側。
さすがいじられキャラ。←
まあ、何はともあれ・・・
速光の日おめ!!
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