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小説(岩男)
【QQの日祝いw】分かってたまるか!【速速+2ボス】


「誰だ、お前。」


「俺はクイックだが。」


「いや、俺がクイックだが。」









「「この偽物がッッッ!!!!!」」









   分かってたまるか!










「なんだよ、朝から騒がしいな…ってクイックが二人!?」




眠そうな顔をしてやってきたのはフラッシュだった。


フラッシュ以外にもたくさんの兄弟機たちがやってくる。




「なにこの俺得状態。ハーレムじゃないか。」


「「黙れ、変態。」」



メタルの呟きに二人のクイックは冷たく言い放つ。


「…とりあえずどっちが本当のクイックだ?」



エアーは困ったようにそう尋ねた。




「俺だ。」


「黙れ偽物。」




「「ふざけんな!偽物やろおおおおおおお!!!!」」





二人のクイックはそう言って殴り合いを始めた。

末っ子のウッドはその様子をハラハラしながら見ている。





「…ノリが二人とも同じなんだが。」

「だね。」


フラッシュはそう言って顔をしかめた。
バブルも「まったくだ」というようにその言葉に同意した。



クラッシュは二人のクイックが殴り合うのを楽しそうに見ている。
ヒートも然り。



とりあえず今この場所はカオス空間と化していた。






「あー、やってしまった!!ワシとしたことがうっかりしておったわ!!」



「「「「「「「「「博士!!!!」」」」」」」」」




まさかの博士の登場にDWN一同ともう一人のクイックは驚いたように博士を見た。


とりあえずこの状態の説明をしなければならないと思い、メタルは口を開いた。
…が、メタルが言葉を発する前に二人のクイックの早口が博士を襲った。




「博士どういうことですか!俺が二人って!!」

「あまりにもひどすぎます!この状態ではほかの兄弟機たちもですが、俺も混乱します!」

「混乱してんのは俺の方だ、偽物。早く俺の前から消えろ。」

「うっせー偽物。それはこっちの台詞だ。」


「「んだとぉ!!?」」




「・・・まさかここまで似てしまうとはワシにも予測できんかった・・・。
ちょっと遊びで造ってみただけなんだが・・・。
正直ワシも判断がつかん。」




ワイリーは困ったかのようにそういってから、二人のクイックの人間でいう足首あたりを見はじめた。



二人のクイックと兄弟たちは不思議そうにその様子を見ていたが、ワイリーが突然「あった!」と叫んだのでみんな驚いた。



「あった・・・とは何がでしょうか・・・?」

メタルが遠慮ぎみにそう尋ねると「ふふん」とワイリーは笑みを浮かべ、二人のクイックのうち一人のクイックの足首あたりを指さして「ここを見てみるのだ」と言った。



「こんなこともあろうかと後から造ったほうには『2』と印をいれておいたのじゃ!」


「本当だ・・・。」



クラッシュはマークが入っているクイックの足首を見てそう呟いた。

マークが入っていたクイックは驚愕して「嘘だ・・・!」と呟いてワイリーの方を見たが、ワイリーは首を横に振った。



その瞬間



マークの入ったクイックの目から涙がこぼれ落ちた。

クイックと兄弟一同はギョッとし、特にクイックはどうしたらいいか分からず、「だ・・・大丈夫だ、俺!!お前も俺じゃないか!」と意味の分からないことを言っている。
だが、やはり似ているのかクイックの言いたいことが分かったらしく「・・・ありがとう・・・俺。」と言ってクイックに抱きついた。



さすがにこれにはワイリーも驚いた。
兄弟たちはまさかの展開すぎて思考がついていかない。


ちなみにクイック本人も思考がついていってない。



だがマークのついたクイックの暴走は止まらず、突然本物のクイックにキスをした。




クイックは早過ぎる展開にフリーズした。

そんなクイックにマークのついたクイックは抱きつき、「ふふふ・・・」と笑った。



「お前も俺なら何が言いたいか・・・分かるよな?」




「・・・分かってたまるか!!この偽物やろおぉぉ!!」



クイックの怒りの篭った叫びが基地の中に響いた。



ワイリー基地は今日も平和です。






End






あとがき


QQの日だって忘れてて、急いで書いたもの。
途中でマーククイックの性格が崩壊してますねサーセンorz
クイックとクイックだと永遠リピで喧嘩してそうです・・・どっちも自分が本物だと思ってるから仕方ない←

とりあえずQQの日おめでとー!←

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あきゅろす。
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