PSYREN夢
枕/ドルキ
「ドルキー、うちの枕知らない?」
昼寝の最中に名前がやって来てそんなことを聞いてきた気がする。
眠たくてうざかったから無視した。
少し経って、ふと気付いたら腹の上が重たくて、
目を開けてみると名前の頭が乗っかっていた。
こいつ
見つからないからって代わりに俺の腹を枕にして眠りやがった
一応ゆっくり起き上がって、名前の頭を膝の上にずらす。
「……オイ」
規則正しい寝息を立てて反応はなし
「…チッ」
膝枕っつったら普通立場逆だろ
しかも腹枕ときた。ふざけやがって
膝から落とすか叩き起こそうかと思ったが、
伝わってくる適度な重さと温度が嫌じゃなかったりする
「…おい名前。」
もう一度呼びかけてみるが勿論そのまま。
そっと前髪を撫でてため息をつく。
仕方ないからもう少しこのまま、もう一眠りするか
今度お前の膝借りるからな。
end.
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