ホントは好物です


こじゅに案内されて政宗の居る部屋へと着いた。
襖を開ければ片肘を着いた政宗が居た。


「ハローウ、政宗」

「やっと着いたか、honey」


待ちくたびれたぜ、なんて言う政宗。
やっとついたかって、わたしさっきここに着いたばっかりなんですけどね?


「奥州に来たってことは俺の花嫁になりにきたんだろ?なぁ、honey?」

「いやそんないきなり甘い声で誘惑しないで、てゆーか耳元でそんな低音エロボイスやめて!」


お出迎え宜しく、わたしは政宗に抱きしめられそのまま耳元でエロボイスを。
エロヴォイスですよエロヴォイス。耐えられる自信が・・・無い。


「小十郎!急ぎ式の準備だッ!」

「はっ、政宗様!」

「ちょ、まてえええええいい!」


政宗の腕から飛び出て待て待て待て、と部屋を出て行こうとするこじゅの服を引きちぎれんばかりに止める。
そりゃ奥州に来いって言われたけれど、来ただけで花嫁とかどんだけ頭ぶっとんでんのさ筆頭!


「待ってよ!花嫁はこの間断ったじゃん。」

「俺は欲しいものは手にするタイプだ。」

「駄目だよその考え!直そう?今すぐ直そう?!」

「強引なのは嫌いか?」

「今この状態だと嫌いだと答える、うん!」

「嫌われたら元も子もねぇな。OK、挙式はまた今度だ。」

「いや、今度でも無理だから!ね?!」

「・・・政宗様、大人になられて・・・ッ!」


こじゅ、何感動してるんですか。
優柔不断か強引か。それを問われたら普段ならわたし、強引を選びますけれども!
今それ選んだらわたし終わり!THE END!
いやうん・・・オイシイっちゃオイシイんだけど駄目だよわたし!気をしっかりもたなきゃ・・・!


(ホントは好物です)




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