は、ハニーなんて恥ずかしい!



嫁発言されたはいいものの、なんだか話がややこしくなってきたので現在お部屋にてお話し中です。

「あのですね、わたしを嫁とか言われてもわたしその気ないです。」

「何が不満なんだよ?」

「いや不満っていうかもう涎出ちゃう程美味しい話かもしれないけれど、わたしこの時代の人間じゃないのよ。」

あ、つい言っちゃった。

「この時代の人間じゃねぇ・・・?どういうことだ。」

今まで静かにわたしと政宗の言い合い・・・を静かに聞いていたこじゅが口をはさむ。

「・・・いやあの、幸村、どうしよ?」

「ゆき殿は未来の人間でござる!某が一度未来に行ってしまった時にはよくしてくれましたぞ!」

え、あれ?助けを求めたハズなのにアンタが喋っちゃうの?!

「未来・・・か。益々おもしれえじゃねーか!」

「なんで、わたしまたいつ帰るかわかんないんですよね。なんで嫁話はお断ります。」

「俺もその未来へ行ってみてえな・・・。行けねえのか?」

「・・・さあ?幸村が来た時もわたしが来る時も突然だったからなあ・・・。」

なんか信じてくれたみたいで面倒くさい展開にならずに話が進む。

「某もまたあのちょこれいとが食べたいでござる!」

「なんだそれは?」

「甘くておいしい甘味でござる!」

幸村が幸せそうにチョコの説明を政宗にしたけれど、それって説明なのか?
幸村にしたら甘味は全ておいしいものか。


「てゆーか多分、そろそろ帰らないと両親が帰ってくる気がする・・・。うわっ、居ない時に帰ってこられてたら最悪だな・・・、あー・・・。」

「ゆき殿、心配せずとも某と同じように帰れるでしょうぞ!」

「うん、今の心配は帰れる帰れないじゃなくて両親が帰ってきているかどうかなんだけれどね?」

「次は奥州に出てこいよ?honey?」

「え、ハニーって何よ?!諦めてよ!」

「honeyはhoneyだ、俺は別に未来人だからって諦めねぇぜ?」

「ま、政宗殿!」

「なんか恥ずかしいからハニーだけはやめt」


やめて、って言おうとしたら目の前がぴかっと光って、私は目を瞑った。


(は、ハニーなんて恥ずかしい!)





あきゅろす。
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