過去拍手お礼(12)


「Trick or Treat!」

「はい。」

吸血鬼の仮装をしたシリウスに言われ、飴を一つ手の上に乗せた。
その飴をじーっと見たと思ったら、口の中に入れ飴を噛み砕きそしてまた同じ台詞を言われた。

「・・・Trick or Treat!」

「はい。」

もういっこ飴を乗せる。
が、また噛み砕き同じ台詞を。


「・・・・・・」

「・・・・・・」

「何がしたいのさ。」

「だからTrick or Treat」

「お菓子あげたじゃない。」

「もう食べた。」

「じゃあまた、はい。」


あげては噛み砕き、あげては噛み砕きをもう何十回繰り返したのだろうか。
そろそろ終わりにしてほしい。


「・・・お前なんでそんなに飴もってるんだよっ!」

「シリウスの行動なんて予想済みだもの。これくらい当り前。まだまだ飴はあるけど、まだ続ける?これ。」

「・・・・・・もういい。」


ふははははは!もう二度と去年の様にはなるものかっ!


(Trick or Treat!)




(あ、シリウス。悪戯は成功したのかい?)

(・・・聞くな。)

(そんなに好きなら早く告白しちゃえばいいのに)


好きな子に悪戯したかっただけ。




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