3人
「暑い...りりいぃぃぃ」
「てゆーかそこ邪魔だから」
「死ぬ...」
「死んで見ろ」
「はぁ...」
「ため息吐くなら帰れよ!」
床が冷たいからと寝っ転がる変態眼鏡と、ソファーに転がりぐだってる黒犬と、椅子に座り頬杖をついてため息を吐く魔王が遊びに来ました。
こいつら。
勝手に遊びに来たくせに勝手なことばかり言いやがって...コノヤロウ!
アポくらいとれや!
「暑い..なぜ日本の夏はこんなにも暑いんだい?!」
「知らん」
私がそんな難しいこと知るか。
「冷たいもんくれ...」
「あ、ぼくは甘いものがいいなあ」
こいつら...!
まあでもクーラー壊れててちょっと可哀相、に思おう。(勝手に来たこいつらが悪いが)
「あれ、なまえ。どこいくんだいー?」
軽くジェームズを無視って台所へ向かう。
確かこの辺にあったハズ...あった!
「ふっふっふ、じゃーんっ!」
台所から探してきたペンギン形のアレをみんなに見せる。
「なんだよそれ」
「ペンギン?」
「これはね、」
「なまえ、説明はいいや。早く^^」
うわっ、出た魔王!
あたしまだ説明してないのに読んだよこの男!
「なに?なんか問題あった?^^」
「...ナイデス」
シャリシャリ、とペンペンでかき氷を作りその上にいちごのシロップをかける。
「つめてー」
「生き返る...」
「なまえ、シロップ頂戴」
バクバクと食べればキーンときたのか頭を押さえるあほ二人。
「馬鹿だね、二人とも。これはそうやって食べちゃいけないんだよ。あー、美味しい」
なぜリーマスがそんなことまで知ってるのかは聞かなくてもわかりますよね、魔王ですからね。
今年の夏もにぎやかです。
090823
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