秋日和な空の下で
今日も部活が終わって部員達はただ今着替え中やで。はい、つまり追い出されましたー。んもうみんなシャイなんやからー←
てゆーかキミたちもう引退したんやなかったっけ?て白石に聞いたらなまえもやろ、だって。
そうやけどさ、ほらうちはただのマネージャーやん。キミたちは元レギュラーやん。格がちゃうねんて、格が。
で、結局のところは新部長の財前に引き継ぎ関係と、後輩の指導やって。
んはー。財前立場ないやーん。
まあそんなわけで、一足先に着替えを済ましたちーちゃんこと千里とまったりトークしとります。
「夏も終わってすっかり季節は秋やなー…」
「そうばいねー」
この時間時折吹く風が冷たくなってきた。そろそろカーディガン出そかな。
「秋といえばやっぱ食欲やなー」
「焼き芋がうまかとね」
「あー栗もやな」
「甘栗?」
「うん。あれ殻剥くの楽しいやんな」
「爪黒くなるばい」
「それもひとつの良さやで」
うちは甘栗を袋で買ったときに付いてくる、プラスチックの殻割りみたいなんは使わん主義やねん。手で剥きたいねん。後で洗えばええねん。
「なまえはポジティブたい」
「んふふー。そうだ、ちーちゃん」
「なんね?」
「帰りにどっか寄ってかへん?謙也のおごりで」
「は!?なんで俺やねん!」
調度着替え終わって、部室から出て来た謙也に無茶振りしてみる。やっぱ謙也はツッコミやねんな!
「よかとよ。どこ行く?」
「おい!シカトすな!」
「んー…あ、駅前のお好み焼き屋行かへん?」
「あかん!あっこ高いやん!」
謙也はとことんスルーで話を進めていく。ちーちゃんもノってくれたし、謙也も満更嫌やなさそうやし。まぁ、嫌でも連れてくけどな!
「よし、そこに決定ばい」
「ほな行こか!」
「人の話を聞けええええ!」
秋日和な空の下で
(謙也、うちのあほっこ達頼んだで)
(白石まで…!)
(先輩、ださいっすわ)
(財前んんん!)
090923
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