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詐欺師失格!


どうも。
立海大付属中3年テニス部所属、コート上のペテン師こと仁王雅治です。……なんか標準語だと気味わるいのぅ。



さて今日は俺のかわいい彼女、みょうじなまえをちょこーっと脅かそう!ってことで現在やぎゅーと入れ代わっとるぜよ。



今までに見破られたことはないし(幸村は別じゃ)なまえの前でやったこともない。


だがしかし!ニオウくんはなまえにただただびっくりしてもらいたくて、遂に今日!今この時!ベールを脱ぐ瞬間が来たのだ!(あれ?)



そんなことで俺達はなまえの教室にいくところじゃ。いや、行くところです。(やぎゅーに成り切って!)



行く途中までに他の生徒たちが私達を見て騒いでましたが気にしません。いつものことですので。


(歓声の大半は『あの二人が並んでるぜ!』とか『あれ本人か?』とか『におーくーん!やぎゅーくーん!』と様々で愉快でした)




「こんにちは、みょうじさん」

「あ、雅治!柳生くん!こんにちは!」


うるさい歓声の中、私たちはようやくみょうじサンの教室に着きました。……視線は止みませんがね。



「今日はやけに元気やのぅ、なまえ」

「えへへー」

「何か良いことでもありましたか?」

「ふふっ、内緒!」

「気になりますね」

「あ、雅治ちょっと耳貸して」

「?」



入れ代わったらもう自分は『柳生比呂士』だから、率直に聞きたいことも聞けない。


だから仁王クンとのアイコンタクトは欠かせません。

……まぁいくら外見が元の自分とはいえいちゃつかれると妬けますがね!



(落ち着け俺!)



なまえは仁王クンと内緒話しとる。何話しとるかはまったくわからん。



(くっつきすぎじゃ!離れんしゃい!)




「…でしょ?」

「……まったく、かなわんのぅ。なまえには」



ちゅっ




おおお俺が目の前でなまえにほっぺちゅーしてる!
……ん俺?




「ちょ!やぎゅ、おま!」




俺(になったやぎゅー)がこっち見て呆れ…てる…?



「ふふっ」

「……ハァ、仁王くん…あなたって人は…」



や っ て し ま っ た









-種明かし後-


(……いつから気付いとったんじゃ)
(あいさつした後だよ!)
(じゃあわかっとってやぎゅーと…!)
(だって雅治可愛かったんだもーん)
(かわい……!?)







090614




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あきゅろす。
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