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部活に戻りますよ。とコートに足を向けた日吉の背を見つめる。
俺が動こうとしていないのに気付いた日吉がこっちを振り返り眉間に皺を寄せた。
「芥川さん?」
『芥川さん』かぁ…
前々から思ってたんだけど、なんか物足りない。
「ねぇ、ひよ〜『先輩』って呼んで?」
「は?いきなりなんですか?」
「いーからいーから」
訝しみながらも日吉は俺の言うとおりにしてくれた。
「……先輩」
「名前も!」
「……芥川先輩」
「ジロー」
「本当に何がしたいんですか?あなたは…」
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