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「今年の中等部の新入生、なかなかすげー奴がいるらしいぜ!」
「ああ、そういえば長太郎も言ってたな。早々にレギュラーまで上がってきそうな一年が入ったって」
「へぇ。頼もしいやん」


俺に話題を振ってきたくせに無視して会話を盛り上げている三人にイラッときて近くにいた忍足の頭を叩いた。


「いった〜。いきなり何すんねん!」
「で、それが俺に何の関係があるんだよ」


文句を言う忍足を無視し向日に向き直る。
確かにそれはいい事だとは思うが、わざわざコイツが俺に言ってくるような話題じゃねぇ。何か裏があるはずだ。

…だから、その笑顔がムカつくんだよ。


「その一年ってのがさ、日吉にちょっかいかけてんだぜ!」



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あきゅろす。
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