高澤学園 2 校舎に付き、理事長室に向かう。 理事長室は確か校舎の6階と聞いているので、エレベーターに乗り6階へ行く。 “コンコン” 「遼です。」 「入りなさい。」 ドアを開けると真さんが抱きしめ額や頬や首筋にキスをされる。真さんと会うといつものことなのでしばらくされるがままにする。 落ち着いたところで、真さんに一言 「真さん疲れたから座っていい?」 上目使いで首を傾けながら言うと聞いてくれる ソファーに座ると必ず膝の上に乗せられる。 「遼どうする?湯浅君をここに呼ぶかい」 「……」 (まだ会って話す勇気がない。もし真澄に三國君が好きだと言われて、別れを告げられたら) 「まだ真澄と会えない。」 「わかった。遼が言うならこの話は終わりだ。」 「真さんありがとう」 「それじゃあ、寮までの案内よぶから待ってろ」 そう言って立ち上がり、理事長室に設置されている電話で一言、二言話すと戻ってきた。 たわいない話をしながら待っていると、 “コンコン” ノックの音が聞こえる。 [*前へ][次へ#] |