小説
2
「副隊長君、どうだった?」
「ばっちりですぅ。全員第5学習室にいますよぉ」
「よし、行こう」
「はぁい、わかりましたぁ。……ちっ、人使い荒れぇな」
「聞こえてるよ、副隊長君」
「きゃっ、なんのことですかぁ?」
「……」
副隊長君の毒舌を背に、僕は学習室へと進む。
準備万端、当然隊員達の意志は一つだ。
……転校生はどんな人なのだろう?
ふと、そんな考えが頭をよぎる。
会長様に執着するような人間だったら面倒だ。
出来ればあっさりした人が好ましい。
「あ、着きましたよぉ」
副隊長君の言葉で足を止める。
余計な考え事もやめる。
ただ、これからの話し合いに相応しい真剣な表情を作り、目の前にある扉を開いた。
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