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小説
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「これより、第二十一回生徒会会長親衛隊臨時会議を行います。議題は今問題になっている転校生への対応について。決定は隊員の意見を交換し合い、幹部で検討した後、隊長の判断で議決されます。何か質問はありますか?……………ないようですね。
では、隊長による開会の宣言です。隊長、お願いします」

司会の巻嶋君が此方を見る。
とりあえず、真面目に挨拶しておこう。

……僕の思惑どうりに行けばいいけどなぁ。

「えー、これより会議の開会を宣言する。麗しき会長様の為、有意義な会議になるよう隊員全員が自分の意思を表明し、意見を交換し合うこと」

宣言を終え口を閉じると、一人が手を挙げた。野村健児君。こういう会議ではいつも彼が最初に手をあげる。

「発言を許します」

巻嶋君がそういうと、野村君は勢いよく席を立つ。

「二年、野村健児です!僭越ながらこの場で意思表明をさせて頂きます!」

野村君は姿勢を正すと、僕の方を真っ直ぐと見て言った。

「転校生なんてさっさと制裁して追い出しちゃいましょう!」

「………」


いやはや、毎度のことながらどぎついなぁ、野村君の発言は。

「毎度のことだけどぉ、こういう場所ではそうやってストレートに言うもんじゃないよぉ」

副隊長君がやんわりと咎める。
本当に毎度の事なのでそろそろ諦めかけてるのだろう、目がしんでいる。
 
「意思表明をしたに当たり、意見を申したいと思うのですが、よろしいでしょうか!」

「……発言を許しましょう」

野村君は一礼すると、「では、言わせて頂きます!」と意気込んだ。

「ずばり、今すぐ制裁をくだし転校生には自主退学を選択して貰います!」

「………」

いやぁ野村君はどぎついなぁ、ハハハ。



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あきゅろす。
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