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beautiful * bird
3

理事長が目の前のゆったりとしたソファーに座る。

対面式のソファー。夕貴の横には雅隆が座った。

ふぅっと息を吐いて理事長の口が開く。

「夕貴君。君はどのくらい義貴から聞いているのかい?」

「何も…この学園に入れとしか。」

「そうか…実は、私から夕貴君にここへきて欲しいと義貴に頼んだのだよ。」

理事長の言葉にユウキの視線が鋭くなる。

「…それは、なぜでしょうか?」

その視線を真っ直ぐに見つめ返し、真剣な口調で話し出す。

「藤崎先生から聞いただろう?この学園は異常なんだ。」

その言葉に雅隆が口を挟む。

「なぜ、私が夕貴に説明したと…」

「わかるよ。君の性格を考えればね。大事な従兄弟なんだろう?…だが、説明していないところもあるね?」

雅隆はぐっと押し黙る。


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