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beautiful * bird
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「うーん…父様が二年間遊んでたぶんのお仕事お願いするねっていわれてさぁー。まぁ、院でたら手伝う約束してたし。同室者がいたら隠すのがメンドーだなって。」

「…はぁぁあっ!?なな何考えてんだよ、叔父さんは。寮生に仕事やれって、自分が偽名を名乗れっつときながら…つーか二年間遊んでたってどーゆーことだよ!お前院出たんじゃないのか!?」

「あー、それも話してなかったなぁ…オレ二年前に院出てて、二年間は、ちょっとユーラシア横断?みたいなことやってたんだよ」

「ゆっ!!!!」

言葉を失った雅隆を見て、ユウキはバツが悪そうに苦笑する。

「一人旅じゃねぇよ?一人じゃなくて、向こうで知り合った人とね。その人仏教徒でさー、おれの専攻とかぶるし、遺跡巡って、まぁついでにトルコとかアフリカとかイタリアまで付き合ってもらったんだけど。んで、これからヨーロッパって時に父様からの帰って来いコールが掛かっちゃったわけ。」

驚きすぎて何を言って良いか分からない。
もともと随分突飛な事をする奴ではあったが…

「さすがは爺様の孫だな…」

「いやー、うん。これに関しちゃ否定できねぇなぁーあはは」

「あはは、じゃねぇよ……後で詳しく聞かせてもらうからな?」

とびっきりの笑顔なのに、超低音ボイス。

「うわぁ…マサタカがこわぁーい…」

数々の修羅場を越えてきたユウキだが本気で背中に冷や汗が流れる。

さすが、雅隆も爺様に鍛えられただけの事はある。


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