beautiful * bird
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「本当に、宮殿じゃんか…」
「うん…まぁ、否定はしない」
(俺も最初はそう思ったし。)
雅隆は隣を歩く夕貴をちらりと見る。
偽名の事は話した。
しかし、一番大事なことを話せていない…
この学園の特殊性、について。
アメリカ居たんだから大丈夫、だとは思うが…
どう切り出そうか迷っていると夕貴のほうから話し掛けてきた。
「なぁ、マサタカ」
「な、なんだ?」
「オレの荷物もう届いてんの?」
「ああ。向こうから送られてきたものは全部寮の部屋に運んである。」
「…二人部屋、なのか?」
「そうだが、それがなんか問題あんのか?」
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