beautiful * bird
5
「かわってたまるかよ。オレが変わるっていったら老けるってことだろーが。」
「あははっ違いねぇー!!うん、そっかー、もうすぐ三十路だもんなー」
冷めてしまったコーヒーを手に取る。
「…まだ28だ。ってかお前もかわんないだろうが。」
「む。中身はそーでも、外はぴちぴちの15才ですからー?」
「あーはいはい。どうせおっさんだよ、オレは。」
「っぷ、すねんなって!マサタカ全く変わってねぇなー…
…お。なつかしい写真持ってんなー」
夕貴が手元を覗き込んできて慌てる。
「ばっ!これはただ、お前を探す為にもってきたんであってっ!!」
「あーハイハイ。マサタカちゃんは照れ屋さんですねー?」
「このやろっ!」
昔に戻ったようなやりとりにどちらともなく、ふき出し笑い出す。
五年間の空白が埋まっていくのを感じた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!