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beautiful * bird
3

(それにしても、すごい部屋だな)

壁四面全てにはびっしりと隙間なく天井まである本棚。

感心しながら銀次に近づく。

足元に散らばっているのはDVDだろう。

青い光に照らされて銀髪が青く染まっている。

「ほぉーら、ギン!起きろって、朝飯できてるぞー、冷めちまうぞー」

肩を揺らす。

「んー…るせっ」

イラッ

ユウキの手を振り払って体勢を変える銀次にユウキの眉がピクリと動く。

もし雅隆がいたなら恐怖に身体を震わせただろう。

ユウキは怖いくらい優しい声を出す。

「はぁーい、ぎんじちゃーん、いい加減に起きましょうねぇ〜」

せぇのっ

ゲシッ!

ユウキは高級そうなソファーをためらいもなく蹴り上げた。

「イテッ!何すんだテメェ!……んあ、ユウキ?」

蹴り上げられたせいでソファーから転げ落ち、床に打ち付けられた銀次はむくりと上体を起こし、ユウキを見て数回瞬きする。

「おはようギン。朝飯できてんぞ。つかここ暗い、電気のスイッチどこ?」

寝ぼけたままどこか夢見心地らしい銀次は上手く状況を把握できていないようだ。

「ドアの、よこ」

ユウキはスタスタとドアまで戻る。

「あーこれね。つけるぞー」

「……あ゛?ちょ、待てっ!」

ようやく覚醒してきたらしい銀次が青ざめる。



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あきゅろす。
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