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皿に載ったポテトサラダをつついていると、再びマイクからハイテンションな声が響いた。

『やあ諸君!交流会楽しんでるかなっ!?』

壇上からの呼び掛けに盛大な歓声が応える。

『今からちょっとしたゲームをしまあす!給仕係が小さな白い袋を持ってるので、近くにいる給仕係から1つだけ袋を受け取ってね!あ、いいって言うまで開けちゃダメっ!』

給仕係を見ると、確かにお盆の上に白い袋が載っている。近くにいる生徒に片っ端からそれを丁寧に渡して歩いてきていた。

「…なんだろ?」
「…?」

独り言のように呟けば、隣の静也は僅かに首を傾げた。

受け取ったその袋は手のひらサイズで、赤いリボンで可愛らしく結わえてある。

『行き渡りましたか!行き渡りましたね!これ以降の袋及び中身の交換は禁止です!はい、では各自レッツオープンッ』

赤いリボンを解き手の上で逆さにすると、シャラ、と音を立ててチェーンが姿を現した。

「…ネックレス?」
「みたいだな」

俺の持つネックレスには青い石がついている。静也のネックレスをのぞき込むと赤い石がついていた。

『見てのとーりネックレスです!石の色が違うのには気付きましたね!?てゆーかぶっちゃけそれ、ただのガラス玉デス!赤、青、黄色、緑、オレンジの5色ありマス!!』

ってこれ、ガラスなのか。普通に綺麗だなと思ったんだけど。

『今から何をするか、気になってますねっ?ふふふ〜発表しちゃいます!!それは………






“ペア決め“です!』



「…………。」


それのどこが、『ちょっとしたゲーム』なんだ?


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