Re;birth04 〜反逆と征服と平穏の先で〜
「皆、殆ど帰ったか……。」
「フッ♪名残惜しいのか?魔王の癖に……。」
「もう、C.C.さんったら。でも、クラブハウスの時に戻れた気がします。」
「そうだな……。ナナリー。すまなかったな?私が最初に、こいつを唆したから二人とも辛い思いを……」
「そういえばですね。御父様の元に戻った時。御父様に御兄様の事、訪ねられていました。」
「…………」
「ルルーシュとは、上手く行ってるのか?と、何か意味ありげに」
「そうか……シャルルがか?やはり、似ているな。ルルーシュ。御前に。」
「何が言いたいんだ。C.C.....魔女の癖に」
「魔女だからだ。コードを持ちギアスを与える者は、経由が違えても何となくギアスに関わった人間に対して敵意や好意。即ち何らかの興味を示し同じ人間に惹かれるのだよ。V.V.すら敵意や危険視で御前に、固執した。排除しなくてはとな。」
「…………」
「シャルルも、根は、ひ弱で不器用で優しい人間だ。マリアンヌもシャルルも他人より自分にまず。優しいがな。そこは、お前やナナリー、ユーフェミアと違う。故に思想の上でお前達に劣っていた。だが、大事な者程、遠ざけようとする癖がある。そこは、お前がシャーリーやカレン。ナナリー。アッシュフォード学園の面々と………。さんざん似たような事してきた。」
「解ってくれ。ルルーシュ。私は、数百年もの間。色々見てきた。観たくない人同士の争いと殺戮と虐殺の繰り返しを。人の数だけ思想、信念、野望、物欲があり、結果争いが生まれる。人類は、永劫この繰り返しだ。一時の平和や平穏は、もって数百年が限度だ。数千年の平和など夢想も良いところだ。しかし、お前達が成し得た偉業は、なんだ?このスタンスで各国が自治していけば、各々の国々と連合に寄るが、少なくとも容易く世界戦争には、発展しないはずだ。今のシステムが維持できればあるいはだが。」
「そんなもの解っている。もう、このようなものは、通用しない事も…………」
「そうだな。後、将来的に万が一争いになろう日が再び来ようとも、今いる者が生きてる限り。その寸前迄。暫くは、今のメンバーで、抑止するしかない…………。だが私たち二人は、表舞台からは、去らなければいけない。」
「御兄様…………C.C.さん」
「ナナリー、寂しがらなくて良い。世界が落ち着いたらそこにいるコーネリアと、シュナイゼルを軸にブリタニアは、統治していかせるつもりだ。御前が舵取るのは、数年の間だ。落ち着いたらこちらに来い。コーネリアお前もだ。ナナリーの次期後継は、御前が取れ。シュナイゼルは、最後だ。その後は、生き残ったお前達の子孫に舵取らせるつもりだ。しかし、政治は、民間人の代表達で行う。民主主義でな。その方が、戦争に、発展しないからな。お前達の仕事は、最後の決定権と内閣で決まった事案の承認及び、発信だ。」
「…………」
「国の行く末は、一部の血筋では、なく各々の国民全員で決めるべきだ。それが、本当の国作りだ。ルルーシュ、ナナリー異論は、ないな?」
「あぁ。俺は、もう沢山だ。あんな想いをしてまで。世界を手に取るなど…………」
「はい。C.C.さん。御兄様。」
「私も、構わない」
「そうだね。それが、一番人の世の為だ。父上や私が掲げた支配は、もはや平和じゃない。只の恐怖と支配。独裁者になってしまう。うん。異論は、ないよ。」
「兄上……」
「御義兄様。」
「俺も構わない。むしろそうすることが平和を少しでも永らく維持出来るだろう」
セシルとロイドとニーナ、シャーリー、アーニャ、ミレイもその会合を聞いていた。
「そうですね…………」
「理想的ですね〜♪」
セシルとロイドもその意見に賛同していた。
「ニーナ、シャーリー、ミレイお前達もどうだ?」
「そうですね〜。その方が醜い争いは、なくなりそうですね。ユーフェミア様ような悲劇も………」
ニーナとコーネリアは、一瞬。ルルーシュを見た。
「くっ。すまなかったな。ニーナ。そして、有り難う。君が居なければ、行動を起こせなかった……。」
ルルーシュは、あの日を思い出したのか、僅かに涙を浮かべていた。それを観ると、責められなくなるのだけど……。
「やっぱ、ルルーシュは、ズルい。誰より酷くて誰より優しくて、誰より嘘が上手くて……。」
「そうだな。」
コーネリアもニーナの発言に同意した。
そして、シャーリーやミレイやアーニャもその提案を受け入れまた、ルルーシュの本質について同意の意見を露にした。
「同感ですかね…………」
「良いと思う…………少なくとも悲しみながら戦う事は、無くなるかも。」
「私も、異論は、ありません。せっかくルルとスザク君が作ってくれた世界。失うには、悲しすぎるから」
「はい。そうですね。御兄様達が、作ってくれたユーフェミア御姉様が望んだ優しい世界。出来れば永らくこの平和を一日でも多くの明日に繋ぎたいですね。」
ニーナ、ミレイ、シャーリーそして、改めて再確認する様にそれに同意するナナリー。
C.C.は、安堵した。良かった。これで。少なくとも今日、ここに集まった メンバーは、漸く醜い争いやすれ違いをしなくて済むんだと安心した。
「ルルーシュ。一度。私は、スザク君と共にナナリーの不在を埋めなきゃならないから戻るよ。黒の騎士団と超合衆国のメンバーにに今後の方針も伝えなきゃならないからね」
「はい。兄上。後は、兄上とナナリーやスザク。各国の代表に任せます」
「あぁ。一度は、道を違えたが今は、同じ理想を目指す者として、君たちの意志を尊重しよう。兄上と呼んでくれて有り難う。」
そういうと、会釈しシュナイゼルも立ち去っていた。
そして、その場の話し合いが、済んだ一行は。政治とは、関係ない話で。本当に話したかったことをそれぞれ述べていった。
神根島での、出来事やユーフェミアと話した事。ユーフェミアがナナリーに会いに来た時の事。シャーリーがルルーシュを好きになったきっかけ。シャーリーやミレイが知らないアーニャの知ってる幼い頃のナナリーがお転婆娘で、ルルーシュがとても優しかったこと。皇族兄妹でもユーフェミア、コーネリア、男兄弟で唯一クロヴィス殿下と仲が良かった事。ナナリーが語ったスザクとルルーシュとの幼い頃の思い出話、ナナリーが誘拐された時の救出劇。ルルーシュとスザクのアーサーと私の救出劇……。
本当に沢山の事を話した一夜になった。かけがえのない時間。
深夜。
ベランダで女性陣だけで、また、色々話した。主にルルーシュとスザクの話ばっかだったけど……。
そして、深夜2時になった頃。全員があたりの闇に誘われる様に、語り疲れた身とその瞳を閉じて休息を取り夜が開けるのを待った。
― 翌朝 ―
7:30
外が明るい光に包まれたのに気付き各々が一人また、一人目覚めていった。
「ルルーシュ!渇っ。朝よ。起きなさい。あと、アーニャもシャーリーもナナリーもコーネリア様もルルーシュから離れなさい。」
「会長。って、アーニャいつの間に俺のベッドに……。ていうか、皆いる……。」
「まだ、眠いし。ルルーシュの心臓の音、聴いていたい……。」
「いいではないか?昔は、よくアーニャも交えて昼寝とかしていただろう。私は、ほれ。お前のオムツ変えていた時もあったしな」
「コーネリア様。羨ましい。なぜ、私は、ルルーシュの後に生まれたの……。」
「やめてくれ〜」
ルルーシュの叫びに皆、目覚めてしまった。
そして、皆で朝食を取り何気無い感じでテレビゲームや恋愛映画、戦争映画、ホラー映画を観たりしてその一時を過ごしていた。
暫くして、コーネリアとミレイとロイド、セシル、ニーナが公務で帰る事になったあと、C.Cとナナリーとアーニャとシャーリーとルルーシュは、何故かルルーシュの部屋で互いを求め合うようにその身体を生まれたままの姿で重ねて。お互いにその存在を確かめ合っていた……。
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貴方のぬくもりと新たな命
↓↓↓
※突然ですがハーレム待遇順です
シャーリー〉アーニャ〉ミレイ〉C.C〉ナナリー〉コーネリアの順です。後の二人は、兄妹ですし。自然にこうなりました。ご了承下さいm(__)m
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