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Re;birth03 取り戻した平穏な日常


「ルルーシュ先輩。悪逆皇帝の時の先輩は、嫌いだったけど、今と学園の時の先輩は、好きだったぜ。」


「早く、帰ってジノ」


「ルルーシュ側に行った途端。俺に冷たいな。アーニャはw」


「わかったから。黙って。ここからが、私達の大事な時間。共通の話題で話せる時間なの。」


「あいあい。行きますよ〜だ」


「すまない。ルルーシュ。ジノが……。」


「構わない。スザク。緊張感のない奴は、こういう場には、たまには、必要だ」


「ははっ。そうだね。ルルーシュ。では、僕も公務があるから行くよ。ナナリーは、3日後、迎えに来るから」


「あぁ。解った。じゃあな」


「うん。じゃあ」



カレンとジノとリヴァルの三人は、しばらく歩いた先で、また、話始めた。ジノの呼び止めを経て。


「なぁ〜聞いてくれよ。カレン。最近、俺に対してアーニャが冷たいよ。」


「自業自得w あんた、緊張感無さすぎて色々一言多かったから。玉城並みに」


「あいつと一緒にしないでよw」



「ところで、リヴァル、大丈夫?」


「カレン……。いや、まだ、信じられない。ルルーシュやナナリーが皇族だったなんて。後、ギアスとかコードとかキャンセラーとか、お陰で色々思い出せたけど、特に不老不死の話とか……。」


「そうね……。ブラックリべリオンの時。スザクがゼロの仮面を撃ち割った時。ゼロがルルーシュだった時の衝撃。その後、スザクがルルーシュ連れて皇帝にルルーシュを差し出しに行くって言ったとき。私も、混乱して動揺していたから。スザクを止める事が出来なかったし。話の経緯に全くついていけなかった。」


「カレンも?」


「その後、暫くしてC.C.と接触しなければ、理解は、出来なかったし信じれなかった」


「ねぇ〜。カレン?あのC.C.って人も不老不死なんだよね?聴いてる限りだと。」


「そうね……。私は、C.C.が、ルルーシュに接触して記憶を戻したときC.C.が生き返ったの間近で知ったから信じる事が出来た。ギアスやコードの存在を。」


「そういえば、あの話の後だけど。今思えば、思い当たる事があってさ。アッシュフォード学園に、ユーフェミア様が来たことあるんだよ。お忍び変装で。スザクがユーフェミア様、連れてきていて、ルルーシュとナナリーに会ってた。あれって、やっぱり、生きていた義兄妹に会いたくてだよね?」



「そうね。そういえば、神根島で私もスザクと悶着合った後。林の向こうからゼロの仮面被ったままのルルーシュとユーフェミアがふわふわな会話しながら、歩いてくる時に出くわして……色々。あったけど」



「ただ、多分。その後よね?ゼロの正体を知ってユーフェミアがアッシュフォードに来たのも行政特区設立宣言したのも。そう考えると、ユーフェミアもシャーリーと同じで最期までルルーシュを信じ抜けたんだね。だから。あんな無茶苦茶な政策を発案した。確かに、私達、日本人は、成功すれば、かなり報われたんだろうけど、都合の利かないギアスの副作用に邪魔された。」


「それに、ロロだってっブラックリべリオンの時には、学園に居なかったし。」


「そうね。彼と、ヴィレッタ先生は、あくまでも記憶消されたルルーシュの監視役でシャルルかV.V.の刺客だったし。ただ、独り身の彼にとって、ルルーシュが支えでナナリーやシャーリーが邪魔だった。だから、シャーリーが殺されそうになった。」


「う〜。シャーリーの関わった話が不憫でならない。話にあった。あんなことが、まさかロロやヴィレッタ先生と。う〜ん。俺たちが知らない所で色んな人間の思惑とか、そんな人間関係が渦い巻いてたなんて今更ながら感じて……」



「そうね。リヴァル。でも無理よ。割り切ることも判りきる事も。どこに居てもやっぱりそういうのは、あるのよ。人間で在る限り。」



「そういうもんなのかなぁ〜。シャーリーとヴィレッタ先生の事もだけど……」


「あぁ。俺も、どうしようもない葛藤は、あったよ。あの時に……。」


急にジノも、自分がブリタニア兵なのか、ブリタニア人なのか、ゼロレクイエム戦線の時に、何処に身を置くべきだったのか、迷っていた時期があったと、心境を話した。


「そっか〜。皆、あのときに、色々抱えてあの場に居たんだ」




「そういえばさぁ〜。シャーリーの様子が可笑しかった時って、2回くらい時期が別であったけど……。カレン?あれって……」


「そうね。多分、ブラックリべリオンの前にルルーシュに記憶消されていたらしいけど、自身の日記を手がかりにしてブラックリべリオン当日迄に既に記憶戻して、ゼロは、学園に危害加えないとか、言ってたし。今度は、シャルルに改編されてジェレミアさんのキャンセラーで戻してまた、好きになって、信じて……。」


その話と、これまでにC.C.等から聴いた話を思い返しジノが話した。


「ユーフェミア様もだけど、シャーリーも凄いよな?二人ともルルーシュ先輩=ゼロと知った上で、好意を寄せ、信じ抜いた所。俺、真似出来ないもんな」


「あの、二人は、特別よ。心が私達の何倍も強いから……。」


「スザクも敵な筈なのに……。」


「スザクは、C.C.が行政特区設立の日の真相を語ったからでしょ?彼女の話だと、これ以上初恋の相手が救済しようと働きかけていた日本人に対して虐殺するのを見てられなかったからルルーシュは、仕方なく自ら引き金退いて終わらせた後機内で泣き崩れていた背中が小さくなっていてC.C.もその背中を見ているのが辛かったって言ってたし……」



「……俺が、ルルーシュ先輩と同じ立場だったら、解るな。その気持ち。好きな人が、目の前でギアスの暴走のせいで虐殺していたら自ら幕引きしなきゃって。スザクには、悪いけど……」


「本当に、私達は。ここまで来るのに解り合えるまでに色々と、失いすぎた。私も、戦争とは、言え沢山のブリタニア人を殺してしまった。民間人を巻き込んだ。」



「カレン……。俺だって同じだ。沢山の日本人やEU、中華連邦。黒の騎士団の日本人。業が深いよ。戦場に居た者は。これも全てブリタニアと言う国と皇族と暗殺が日常の権力争いと侵略が招いた結果ってコーネリア様も仰っていたな……本当に。俺達、ブリタニア国民も使える主を間違えていたのかな?」



「そうね。シャルルの兄がマリアンヌ様を葬らなければ、そもそもルルーシュやナナリー、スザクが世界やブリタニアに絶望することは、無かった」



「ブリタニア皇族に恨まれるブリタニアって、国としては、既に終わっていたんだな……」


「でも、少なくとも今後は、良くなる。中華も日本もEUもブリタニアさえ、だってナナリーが皇帝だし……。ルルーシュとスザクが残したのものが何より……全て今後の、復興と世界救済に向けられた政策と支援と基盤があるから……」



「本当に。よくやるよな。自分らを悪の象徴としながら行動していて、その裏では、各国に復興や救済に向けた政策とシステムの基盤構築。俺らは、あの二人。いや、ルルーシュ先輩かw?に踊らされて二人を止めるのに必死で。それに決戦のあの日迄に、もう全て基盤造りは、終わっていたなんて……」







「確かに、凄いな。俺なんか、学園でもう、何がなんだか解らない有り様だったよ。ニーナは、ロイドさん達に、拉致られるし……」


「そういえば、ニーナは?」


「残るって、まだ、あまり表じゃ出歩けないし、ルルーシュとロイドさん達が、向こうで研究の手伝いがてら匿うって。」
「それに、ニーナも凄いよね。私達より先にルルーシュの本質を知って。ユーフェミア様の事は、許せないけど。彼の優しさと弱さに気付いて、ズルいって言ってた。」


「いつの間にか、カレンとニーナが仲良くなってる……」


「不思議よね?人って、何故か、いつの間にか理解しあってるとか……」


「だな」


「まさか、俺も黒の騎士団に属する時期が訪れるとは、あの時は、思いもしなかった。」


「あたしもね。貴方と共闘とか、ましてや、付き合ってしまうとか。」


「えっ。それ聴きたくなかった。」


「私じゃルルーシュを支えきれない。私じゃ不甲斐ないから、ジノ。あんたで、我慢するの。嫌いではないから。告白されたのもあるけど……」


「最初、要らないw 後半だけで良い。それと、比べないで(T-T)」


「ははっ。ジノ面白いねw」


「そういえば、リヴァル。お前も、ニーナと付き合ってるんだって?」



「うん。まぁ〜ね。成り行きで自然に。お互い情が移ったらしいw ただ、ニーナの身の安全が落ち着くまで、離ればなれになりそう(T-T)」


「本当。どこで縁が繋がるか解らないね。人って」


「だからこそ、人と人の出逢いは、かけがえのないものなのだよ。諸君。」


「ジェレミアさん。」


「失礼。なんか話し込んでいたもので気になったので、参った。」


「私の主は、マリアンヌ様だ。だからこそ、キャンセラーを取得する経緯でゼロの正体とルルーシュ様の生存を知り得た。だからV.V.に従った振りしてルルーシュ様の真意を知りたくて接触した。過去からの刺客として、して。ゼロの仮面を被るその素顔を知るべくして対峙した。やはり、私が仕えるべきは、ヴィ家なのだと。」


「そうだったんですね?てっきり、ギアスで懐柔されたから黒の騎士団に来たかと……」


「笑止。ギアス等我に効かぬ。それに不本意な内容の計画では、あったがゼロレクイエムに賛同した者。私も含み、ロイドとセシルの開発チームも小夜子もC.C.もスザクもシャーリーもニーナも途中参加のアーニャですら、自らの意思で。ルルーシュ様の力となった。どんな悲しい結末になろうとも一つの可能性を信じて……な。」



「そうか。あの人らは、だから、強いんだなぁ。単純な強さでは、なくて……う〜。言葉に出来ない」



「フッ。ジノよ。いずれ解るよ。では、暫く達者でな。気が向いたならばまた、来れば良い。今度は、向こうにな」


そう言って、ジェレミアさんは、障害物を足場に飛び移りながら去っていた。


「ふぉえ〜。すげぇ〜な。最新鋭のナイトメアなくてもラウンズ成れそうな程の運動量と瞬発力……。そういえばさぁ。ジェレミア卿。オレンジ事件の時、色々言われてたけど……。今では、オレンジは、名誉と忠誠の証みたいだぜ。実家のオレンジ農園をアーニャと、切り盛りするって言ってるくらいだし。後、リヴァルには、悪いけど……ミレイ会長やニーナも、たまに手伝うつもりってw」


「へぇ〜。凄いね皆。俺の元から離れてく……(T-T)」

ジノが足元にある何かに気付いた。

「あっ。御丁寧にオレンジの箱詰め3個置いてあるw」


「後で、感想な。と言うか……面白いな。あの人も」


「そうね。じゃ、行きましょう。餞別貰ったし私達も各々の場所に帰りましょう」


「あっ。リヴァル。乗りなよ。送ってくよ。俺の新型トリスタン-v(ヴェータ)・バルバトスに。今は、物資運搬と自主訓練にしか使ってないけど、乗り心地ヤバイし。二人迄乗れるから」


「うぉっ。有難い。一度、空飛ぶナイトメア乗りたかった。ガニメデしかないからw」


「私は、自分ので帰るわ。あっ。ナイトメアじゃなくて、車の方ねw」



そして、3人は。名残惜しそうにこの場を離れた。



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〜反逆と征服と平穏の先で〜

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